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恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)

恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)

移動時間の暇潰しに読書が捗るんですが、もっと他にやることがたくさんあるような気がしてならない

恐るべき子供たち

作者がアヘンでラリって入院している時に書いた小説らしく、そのせいなのかなかなかに狂気じみてました。挿絵を見ているだけで不安定な気分になる…
エリザベートとポールの単なる姉弟関係を大幅に超えた共依存関係と、それに振り回されるジェラールとアガート…そもそも設定がかなり異質ですね
語弊があるかもしれませんが、いわゆるセカイ系以上に描写される範囲が狭く*1、更に行動が良識からかけ離れているので、一歩引いて読まないとかなり混乱しますね
不安定な関係が一挙に崩壊していくラストは怒涛の展開でした。ただそれなりに難解というか読みにくいので人は選びそうですね。受験の小説でこれ出てきたら悶絶するレベル

*1:最終的には成人するような年齢に達するのに、ほぼ子供部屋で展開していきます