適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

精霊の守り人 ★★★★★★★★★☆

とにかく最初から最後まで完成度の高い作品でした。皇子チャグムを守りながら旅をする女用心棒のバルサ、というシンプルな筋立てに、現世と異世界の交わりや
皇国創世神話の真実、暗躍する帝の手先…と物語に常に緊張感があって引き込まれてしまいました。最初は文字通り世間知らずだったチャグムが精霊の守り人という
自らの運命を受け入れて成長していくビルドゥングスロマンとして見ても秀逸ですし、バルサも過去を乗り越えて成長した、とも捉えることができますかね
関わる人々が皆良い人ばかりというか悪人がいないというのも見やすかった理由かもしれません。最終回の別れのシーンでは思わず目が潤んでしまいました…
加えて、川井憲次の音楽が本当に素晴らしかったです。とくに『ナージの唄』は本当に作品の雰囲気に合っていてすごく好きですね。自分で笛で吹きたくなりました
不満点は特にないんですが、強いて挙げれば「地味」なことですかねw放送当時は半分まで見て脱落したんですが、毎週楽しみにして見るような作品ではなかったような
気がします。完成度が高いけど地味っていうと機甲界ガリアンを思い出しますね( 好みド真ん中というわけではなかったですが名作には間違いないし見直してよかったです