一昨日「休みなので一気に10話まで見ました」とか言いながら昨日平日なのに一気に残り14話全部見てしまいました( ここまで引き込まれたアニメ大分久しぶりかもw
大学中退して四年引きこもってる主人公の元に、ある日引きこもりから立ち直らせようとする謎の美少女が現れるという、まあ大枠ではラブコメなんですがかなり変化球かな…
とにかく全体を通して見ていて気が滅入る作品でした。昔耐えられなくなって途中で切ってしまったのも仕方ないな、とwまず主人公が清々しいまでの屑で、虚言癖があって
すぐウソをつくし周りの人間が何かしようとしても根性なさすぎて全部投げ出すし…最初はノーマルだったのに二次元にハマり、親を騙そうと偽の設定を作り、メンヘラの
先輩の自殺オフに巻き込まれ、ネトゲにハマり、マルチ商法に騙され…もう途中からはひどすぎて嘲笑するしかなかったですね。しかも終盤まで学習も成長もしないっていう(
周囲も言動が危ないヒロインを始め、実家を継ぎたくなくて上京した後輩、自殺願望のある先輩、兄が引きこもって自分はマルチ商法にハマった同級生、と闇のオールスターw
最後はヒロインがなぜ主人公を好きになったかと生い立ちが明かされて一応は結ばれる?のですが、結局何も根本的には解決していないところがすごく良かったです
先輩はエリートと結婚して出産して勝ち組になったとはいえ、後輩は結局専門学校を辞めて実家を継ぐことになるし、同級生もマルチから抜けられてはいない。現実は非情である
現実でも物語のようなサクセスストーリーなんてそうそうないし、主人公のようにフリーターでもとりあえず生きていくしかないんですよね。身につまされました
主人公(と同級生の兄)が引きこもりから脱出したというのはハッピーエンドですけど、その理由が仕送りや援助が止められて餓死しそうになったから、というのは
引きこもりに対する直球の解答ではありますが、個人的にかなり説得力のあるものでした。特に主人公が「衣食住の保障がない状態で死ぬ覚悟もなかったら働くしかないんだ」と
言って最終的にアルバイトを始めるシーンには心を打たれました。大多数の人間は生きるために働くしかない。当たり前のことですがそれを強烈に印象付けてくれました
あととってつけたみたいでアレですがヒロインの岬ちゃん最高に可愛いですね!引きこもりに無償の愛を与えてくれるどこまでもオタクに都合のいい存在…声も可愛いしな!
世の引きこもりにも岬ちゃんや山崎みたいな存在がいればな…と思ってしまうんですが、彼らこそがこの作品で一番のファンタジーなんでしょうね
かなり自分好みだったので最高評価でもいいくらいですが、展開がマンネリでテンポが遅い*1とか作画の乱れも加味するとこれくらいかな…主題歌が素晴らしいのは今更なのでいいや(
やっぱりクセは強いし駄作も多いけどGONZOのアニメはシャフト以上に好きな作品が多いかもしれないなあ、と改めて感じました。本当に見てよかったです
*1:まあそれが売りとも言えますが