開催が発表された時に絶対行きたい!と思っていましたが、こういう時に限って抽選は外れる。多分ものすごい倍率だったんだろうな…。
外れたものは仕方ないと諦めていたら、知人が一般販売で2枚取れたよ、と言ってくれて行けることになりました。本当に感謝しかない。
…が、折り悪くちょうど繁忙期で、今日も参加自体が最後まで五分五分。昨日の夜に何とか今日1日空けた…と思っていたら、急遽朝に出勤することに。
予定していた新幹線の時間に間に合わず、更には新幹線の中で上司から電話がかかってきたりと最後まで綱渡りでしたが、1、2分遅れで何とか会場に到着できました。
部屋の鍵につけている、優子のキーホルダー。魅力的なキャラクターは多々いるけど、やっぱり優子は特別だなあ。
パンフレット。曲目が書いてあったので、開演前に開かなかった(開けなかった)のは正解だったかな。3作品の劇伴担当の対談が面白かったです。
1.愛を見つけた場所
2.これが私の生きる道
3.DREAM SOLISTER
4.RYDEEN
5.Bolero
6.Samba de Loves You
7.宝島
トークコーナー
8.サウンドスケープ
9.Songbirds
10.マーチ・スカイブルー・ドリーム
11.リズと青い鳥
12.Blast!
ーアンコールー
太字になっているのはTRUEさんの歌唱があった曲。なんというか、このセットリストは強すぎる。アニメ、映画の『ユーフォ』の名曲が余すところなく詰め込まれている。
あと、演奏中、後ろのスクリーンにアニメの名場面が流れる演出がとても素晴らしかったですね。
特にコンクールのシーンでは本編でもノーカットで放送されていただけあって、演奏と後ろの映像が完全にシンクロしている。もうすごいなんてもんじゃない。
印象に残った曲は色々あるんですけど、まず『Bolero』。いろんな楽器が参加していく前、前半部の低音の存在感。コントラバスの存在感をここまで感じられるのもちょっと新鮮。
『宝島』はバリサクを演奏されていた方が小笠原部長と同じ髪型にして、同じような吹き方をしていたのが印象的でした。ソロが終わった後に割れんばかりの拍手が起こってましたね。
『Songbirds』はフルートとオーボエのデュエット。これ贅沢すぎるな。何回「これ聴けてよかった…」と思ったことか。
好きな音色の楽器は、というとファゴットとオーボエで悩むんですが、それくらい美しい音色でした。フルートはかなり高音で厳しそうだなー、という印象でしたが。
…で、2年次の課題曲『マーチ・スカイブルー・ドリーム』。最高でしたね。表拍を軽快に踏んでいくチューバが楽しそうすぎて、自分もこの譜面吹いてみたい!って思ったくらい。
映画ではスポットライトの当たらなかった曲ですが、個人的にとても好みの曲なので、今日この場で聴けたことに感謝したい。…って何回書くつもりやねんと。
『Blast!』に限らずなんですけど、今日特に印象に残ったのはTRUEさんの声量。すごいなんてもんじゃない。ホールごと揺れているのでは、というレベル。
演奏にも注目しようかな、とか思っていたはずなのに、あまりにも歌声のパワーが圧倒的すぎて、歌唱されていた曲は全部聴き惚れてしまいました。
アンコールの3曲も説明不要というか。EDの2曲は、楽器を揺らしたり、立って吹いたり、とにかく楽しそうに演奏されているのが印象的でした。吹奏楽はこうでないと。
『三日月の舞』は、後ろのスクリーンと演奏が完全にシンクロしていて、「麗奈のトランペットソロが…」とか「ここは久美子が挫折したパッセージ…」とか、作中の名場面が蘇る。
耐えきれずに瞳を潤ませながら聴いていましたが、多分会場の人たちも同じ気持ちだったのではないかな、と。
合間のトークコーナーは、朗読劇をやってくれたのが良かったですね。部長就任後のやりとり、ということで、まだアニメでは描かれていない場面だったので貴重だった。
チューバくんのエア演奏で楽器当てクイズとかいう謎コーナーは、ティンパニとボンゴを当てたのがすごいと思いました(小並感)。「キャベツのみじん切り!」じゃないんだよ。
終わりの挨拶で、『誓いのフィナーレ』の円盤が来年の2月に発売されること、定期演奏会の関東公演があること、が発表されていました。
演奏を聴いているうちに、また映画版が観たい、という思いが強くなってきたので、発売が今からとても楽しみです。当時は原作未読だったから、感じ方もまた変わるはず。
そして、最後に黒沢さんが代読してくれた、製作委員会からのメッセージ。
「本来はこの場で続編の製作発表をしたかったのですが、諸般の事情で叶わず、申し訳ない」「準備を進めて参りますので、お待ちいただけると幸いです」と。
例の事件に直接触れることこそなかったですが、こういう場で、製作委員会が続編の製作について言及してくれるということのありがたさ。
いつになるかは分からなくても、公式発表で、この作品が、ひいては京都アニメーションが、1歩ずつ前に進んでいるということを示してくれた。
であれば、1ファンとしては、待ち続けるしかないですよね。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の劇場版は公開日時が決定したみたいですし。
「お勧めの京都のお土産は?」との問いに黒沢さんが「湯葉」と答えていたので、京都駅で買って夜食にしました。普段自分から買うことないけど、美味しいですね。
『ユーフォ』シリーズの中から名曲を満遍なく選んで演奏されており、北宇治カルテットの4人にTRUEさんも揃い、まさに最高の演奏会だった、これに尽きます。
チケットから当日の予定から、色々無理を通しましたが、それだけの価値があったなと。北宇治の、ユーフォという作品の、これからの発展を願ってやみません。