適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

おにいさまへ… ★★★★★★★★★☆

元日に「アニメの視聴本数を増やす」を目標に掲げたのに最近映画しか見てない、ということにふと気づいたので、途中で止まってたこれを一気に見終えました。多分1話見たの一昨年とかくらいなんだけどな…(
残り2つの「QMAに飽きず、コンスタントにプレー」と「残業時間を減らす」は今のところ順調ですが、月1作品見るくらいのつもりだったのにまだザブングルうたプリ、メイドラゴンとこれで4作…ペース上げないと


身も蓋もなく例えると「ハードなマリみて」とでも言いましょうか、女子校を舞台に、特権階級を持つ社交グループ「ソロリティ」に入会した外様の主人公を巡って愛憎劇が繰り広げられる、というストーリーです
恋愛関係が非常に複雑で、タイトルの「おにいさま」は主人公の文通相手なんですが、それに想いを寄せる上級生が2人いて、それを慕う義理の妹、更に文通相手や妹を巡る秘密が…と後半から怒涛の展開で面白かったです


特権階級に平凡な主人公が入ったことで、主人公の目を通して歪な階級社会への無意味さを描く、というのが一つの骨子で、最終的にある事件をきっかけにソロリティへの反撥が高まり、解散運動へ繋がる流れは爽快でした
…と共に、ソロリティ内の愛憎劇がとてもドロドロしていて見ごたえがありました。宮様とサン・ジュストさまの関係がとても興味深く、紆余曲折を経て奈々子に別々に秘密を打ち明けるシーンで、この2人の間にあるのは
深い愛情なんだな、とわかりました。所謂「百合」作品に分類されることもあると思うのですが、個人的にはこの作品はかなりヘテロな、そしてストイックに恋愛を描いた作品だと感じました。武彦と薫の関係なんて特にそうで
同じ出崎作品の『エースをねらえ!』を彷彿とさせますよね。想うからこそ離れることもある。なんか最後の方主眼がそっちにいってしまった気すらする( 出崎演出と少女漫画の世界の相性の良さを改めて感じました。
特徴である止め絵がすごく効果的なんですよね。宮様の凛とした佇まいとか、作品全体の雰囲気づくりにかなり貢献してると思いました。次はまたロボットアニメを見るか、全然関係ないアニメを見るか…どうしようかな?