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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション ★★★★★★★★☆☆

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世界中の“個性”保持者の殲滅を目論む謎の組織・ヒューマライズ。
彼らが各国に仕掛けた、“個性”を暴走させ崩壊に導く爆弾<個性因子誘発爆弾>から人々を救うため、世界選抜ヒーローチームが結成。
世界各国のプロヒーローと、ヒーロー事務所でインターン中だった雄英高校ヒーロー科が招集され、各地で爆弾の回収任務にあたっていた。


エンデヴァー事務所でインターン中のデク・爆豪・轟の3人も、日本から遠く離れた国<オセオン>で作戦行動中、ある事件に巻き込まれたデクがなんと全国指名手配…!
事件をきっかけに出会った運び屋の少年・ロディとともに、オセオン警察、そして謎の敵ヴィランからも命を狙われることに――
その影でひっそりと動き出す巨大な陰謀。


そのとき、ヒューマライズの指導者フレクト・ターンからの犯行声明が全世界に届く――


「タイムリミットは今から2時間」


世界中で発生するパニック、刻一刻と迫りくる滅亡の瞬間。
ヒーローチームは絶体絶命の状況下で、危険を顧みずに各地の爆弾の回収に向かう――


ヒロアカ史上最大の危機を前に、世界の、そしてヒーロー達の未来が、“彼ら”に託された。


幸い仕事が長引かなかったので、公開初日に観に行ってきました。自分の列は自分以外全員女性で驚いた。女性向けアニメでしたっけ?(
2作目の映画を「たまたま」観てハマったのがだいぶ昔のように感じますね。今期も毎週ハズレ回がなくて面白すぎる。
アニメは一応最新話まで追ってるんですが、劇中でデクが黒鞭をかなり使いこなしてたので、時系列は今より若干先なのかな?という印象。


まず、とにかく躍動感がすごい。序盤、オセオン市街地でロディを追いかけるシーン、デクの能力も相まって、完全に『スパイダーマン』でしたね。
もらった冊子に書いてあった堀越先生の好きな映画の中に『ファー・フロム・ホーム』があったので、そういうことなんだろうなあ、と。画面酔いするかと思った。


中盤、ロードムービー的な展開になった辺りで「あ、今回はデクたちに焦点を絞った作品なんだな」とようやく気づく。新しい挑戦でしたね。
前作はとにかく「A組の面子が全員活躍!」みたいなコンセプトはあったと思うし、それは今アニメの対抗戦とインターンで概ねやってるから、ということなのかな?


爆豪、轟と敵ヴィランとの戦いも動きが多くて見応えがあったのですが、それだけでなく、今回はかなり強力で二人とも苦戦していたのが印象的でした。
今までは割とボスキャラ以外に関しては2人は優位だったことが多い印象だったので。苦戦といえば、今回のラスボス、フレクト・ターンも割とチートレベルの能力者でしたね。
あの能力に対して限界を超えるまで正面突破を選択するのはデクらしい。普通はあれだけ相性悪かったらまず絡め手を考えると思うけど、そういうキャラじゃないからな(


そういえば、前情報を全く入れずに観に行ったので、ロディの声優が吉沢亮だと知らず、クレジットを観て驚くという。声優上手すぎて本職と何ら違和感がなかった。完璧超人かよ。
林原めぐみさんも全く気づかなかったな。ロディの個性を知ってからだと、もう一回序盤の方を観直したくなってしまう。上手い構成ですね。


…で、大筋ではとても楽しめたんですが、個人的な好みとしては、前作は超えられなかったなー、という印象ですね。
A組の面子が一丸となって最強レベルのヴィランを退ける、という激アツ展開と比べたら、敵の強さは遜色ないとはいえ、今回はちょっと落ちるかなあ、というのが一つ。


もう一つ、敵組織・ヒューマライズの動機がちょっとふわっとしてるなあ、というのがちょっと腑に落ちなかったのがもう一つ。めっちゃ個性使うやん…。
一番気になったのは、フレクト・ターンはあの個性のせいで孤立して…という生い立ちだったところに、デクが「お前は諦めたんだ!」って糾弾するところ。
拒絶された側の人間に努力を強要する、というのが、弱者(弱くないけど)を正義という錦の御旗で大上段からぶん殴ってる感があってちょっとなあ、と感じてしまいました。
今作は単なる能力バトルモノというだけでなく、正義とは?というテーマに迫っているところが好きなので、その点から言うと今作はちょっと大味だったかな、というところ。


そんなわけで、ちょっとひっかかるところこそあれ、今回もアツい展開と最高峰の作画で楽しませてもらいました。今回は海外展開も結構意識してそうな作劇でしたね。