適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

ラブライブ!The School Idol Movie ★★★★★★★☆☆☆

劇場に行ってみたら中高生だらけでびっくりしました。周りは結構おっさんでも見てる人いるイメージだったのに…メインターゲットは中高生だったのか(
だって今の中学一年生とか例えば涼宮ハルヒの憂鬱放送時幼稚園児ですからね。信じられねえ…


まず、ストーリーが結構唐突で混乱しました( 序盤は海外の番組の取材のためにニューヨークへ行ってライブをやる、みたいな感じだったんですが
練習するぞ!とか言っておいて練習シーンがほとんどない…のはまだしも海外の番組らしきものの描写が一切ないのにはびっくりしましたね。いきなり「明日本番だね!」とか
言い出した時には「マジで?」って感じでしたw途中で道に迷った穂乃果が謎の女性*1に出会って「飛べるよ!」とかこいつキメてんじゃないのみたいなことを言われたり…
極めつけはライブが終わって日本に帰ってきてμ'sが大人気になってて「これ夢なんじゃないの?」みたいなことを言い出して、ミステリーアニメにでもなってしまったかと思いました(


…とまあ、海外編は余興みたいなもので、ここから話の核心に入っていくわけですが、日本でμ'sが大人気になったのに既に2期で「解散する」って決めてしまっている
という問題が発生するんですね。要はファンや世間の皆がμ'sを必要としている今、果たして自分たちの一存だけで解散を決めてしまっていいのか否か、ということです
ここでμ'sと対比して描写されていたのがA-RISEで、マネージャーも見つけたし卒業しても三人でアイドル活動を続ける、と穂乃果に告げ、それを受けて穂乃果が出した結論が
やっぱり「μ'sは解散する」でした。元々廃校を阻止するために、という目的で生まれたスクールアイドルであり、あくまでスクールアイドルであることに拘りたいから、と
言うわけですが、ここが個人的にこの映画で一番面白いポイントだと思いました。昨今アイドルアニメ戦国時代とも揶揄されますが、例えばアイマスアイカツ
ラブライブが違う点は何と言っても「スクールアイドル」である、というところですよね。彼女らにとってはローカルでありながら学校を背負ってアイドル活動をする、という
所謂部活動のようなものであり、商業的なものとはなじまない、と…それよりも、つまり自分たちがアイドルを続けるよりも、スクールアイドルというムーブメントを更に盛り上げて
次の世代への橋渡しがしたい、というのはなるほど、と思わされました。先輩から後輩へ受け継がれていく、というのも実に学校的ですし、納得のいく結論かなあ、と思います


その流れで全国のスクールアイドルを集めてアキバで一緒にライブをする、という話になっていくわけですが、都合上仕方ないとはいえ思いっきりμ'sだけ目立っててその他は
全員モブ、みたいな描写だったのはちょっと笑ってしまいました( そして最後にμ'sのファイナルライブでエンディング、と…9人の物語としては一区切りといった感じでしょうか


楽曲の話をすると、三年生組の『?←HEARTBEAT』が素晴らしかったですね。入りの唐突さも相まって衝撃的でした。あと主題歌の『僕たちはひとつの光』は
歌詞の中にメンバーの名前を埋め込んでいくという、言うなればももクロの『ピンキージョーンズ』みたいな演出があって、ベタですが結構ぐっとくるものがありましたね


まあ色々書きましたが正直μ'sのアイデンティティ絡み以外についてはストーリーは二の次で、ぶっちゃけメインは劇場で見られるMV、って感じの映画ではありましたね(
特に途中でミュージカル調に入る学年ごとの曲はCGなしですごく作画に力が入ってたのが良かったです。多分配信が開始されたら買ってしまいそうだなあ…
結論としてはいつものことですが「ファンなら見て損はない」って感じですかね。逆に上で書いたμ's絡みに思う所がないと話は見所に乏しいのでファン以外はスルー安定かも(

*1:多分あれは未来の穂乃果自身、って描写じゃないかと思いますが