私立結ヶ丘女子高等学校、
表参道と原宿と青山という3つの街のはざまにある新設校に初めての入学生がやってきた。
歴史もない、先輩もいない、名前も全く知られていない、ないない尽くしの新設校で、
澁谷かのんを中心とした5人の少女たちは"スクールアイドル"と出会う。
私、やっぱり歌が好き! 歌でなにかを……叶えたい!!
まだ小さな星たちの、大きな想いが重なっていく――。
全てが真っ白で、無限の可能性を持つ彼女たちとの「みんなで叶える物語」。
はばたけ!私たちのラブライブ!
中途半端な時期に終わったので、9月末にも12月末にも書きづらいため、独立させることに。というか年末まで引っ張ったら忘れてそうだし。
前シリーズの『虹ヶ咲』に比べ、登場キャラクターを5人に絞ったことで、また従来通りラブライブ優勝を目標に持ってきたことで、方向性は見えやすかったかな。
ただ、それでも中途加入組が全員揃うのがかなり後半になってからだったため、スロースタート感は否めず。特に恋の立ち位置は最後までフィットしなかった印象。
またもや廃校ネタを使ってきたのにはちょっと笑ったけど、良く言えばシリーズの伝統を受け継ぐ安定した作劇、悪く言えばワンパターン、といったところでしょうか。
5人になったことで、個々のキャラクターの関係性のウェイトが相対的に上がっており、特に可可とすみれの掛け合いは楽しく観ることができました。マイベストは10話。
かのんのトラウマ克服にもしっかりと尺が割かれていたのも好印象。それを乗り越え、一旦は満足したかのように見えて、最後に負けて悔しさを知る。
2期への繋ぎと考えればとても自然で、ここから(おそらくは新入生を交えて)ドラマが展開されていくのでしょう。『ユーフォ』ばりのアツい青春模様に期待したい。
ただ、この手のメディアミックスアイドルコンテンツは、ある程度実際のライブにも触れないと妙味を十分に堪能できないという側面もあるので、このご時世でライブがどうなるか。
第6波が来るとしたら年末なのでしょうか。声が出せる有観客ライブという原体験は、他で代替することが難しいので、なるべく早く、元の日常に戻ることを願うしかないですね。