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キノの旅XXIII

キノの旅XXIII the Beautiful World (電撃文庫)

キノの旅XXIII the Beautiful World (電撃文庫)


そういえば今年はまだ出ていなかったなあ、と時雨沢先生のツイートを見て思う。他のは電子書籍でも良いのですが、キノはやっぱり自分にとって特別なので文庫で買いました。
自分の人生はキノの旅と出会う前よりも、もはや出会ってからの方が長い、という事実。これだけ長い間書いてくれるのは本当にありがたいですね。


冒頭の『演技の国』は、直球すぎて風刺と呼べるのか…みたいなお話で、多分あのへんの時期に書いたんだろうな…と分かってしまいました(
中編の『狙撃犯のいる国』は戦闘シーンがあってそこそこ面白かったのですが、如何せんサスペンスとしては犯人がバレバレすぎたかな、というところ。
「ロボットがいる国」「愚か者は死んでもいい国」は、恒例の寓話的エピソード。ただ、ちょっと毒が弱めだったような気もしますね。慣れすぎただけか。
「ピンクの島」はともかく「始まりと終わりの国」はちょっと意味が分からなかったのですが、もしかして次巻以降への伏線だったり?来年絶対忘れてるけど。
師匠と弟子のエピソードは珍しくハートウォーミングでしたね。師匠があまり活躍してないエピソードはちょっと拍子抜けしてしまう。


話は変わって、今期放送されている『魔女の旅々』というアニメ。『キノの旅』と良く似たフォーマットなので、観ているとキノのことを思い出すんですよね。
キノと比べると世界観は割と牧歌的で、人死にが出るようなエピソードはあまりなく。その代わりに、主人公はキノより特徴的かな、という感じ。
自信たっぷりな天才魔女のイレイナが単純に面白いんですよね。ただ、今の所総じてオチはちょっと弱めかなー、という印象。
メリーバッド的なエピソードがないわけではないのですが、今のところ訪れる国がそこまで尖ってないというのはあるかも。まあ残りも楽しんで観ていきますが。