たとえ外は嵐でも、私の心は太陽でいっぱい……逆境にめげぬ乙女の行動が深い共感を呼ぶ!
「いつも青空のように明るく」がモットーの青空娘こと小野有子。祖母の死で、彼女を憎む継母のもとに引き取られることになっても、決してくじけず、明るく力強く生きていく…….。
大学の友人が好きな増村保造監督作品、実は1作も観たことがなかったので、とりあえずAmazonで目に止まったこれを。
友人が話しているのを聞いている限り、セクシャルでバイオレンスなイメージだったので、どんなものなのかな…と思いながら観始めましたが、全編を通してとても爽やかでしたね。
主人公の有子が継母に引き取られ、意地悪な仕打ちを受けながらも明るく生き抜いて、最後には幸せを…という、穏当なハッピーエンドで、気軽に観ることができました。
ヒロインの若尾文子、直近で観たのが『赤線地帯』だったから曲者のイメージがありましたが、今作では若々しさに溢れていてギャップに驚く。1年しか公開年違わないのになあ。
哲学が好きな豆腐屋とか、あとミヤコ蝶々演じる家政婦さんのクセの強さとか、本筋以外のところでキャラが立ってるのも印象的でした。もういくつか増村作品も観てみようかな?