他ジャンルについては以下の記事で。
kaitopoketto.hatenablog.com
―――選出ルール―――
・基本的に放送年順に並べる。
・軽く紹介文を入れる。
・順位はつけない。
・複数ジャンルに跨っている作品については適当に分類する。
最後はアニメ映画。このジャンルも意外に詳しくないかも。特に新作はお金を払って映画館まで行かないといけないので、地方住みだと一段ハードル上がるんですよね。
逆に、都市部に住んでいた時よりも、遊びに行ったときに「ついでに空き時間に何か観るか」と思うようになったので、ここ数年の方が良く観るようになった気もしますけど。
- ⑧-1.『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』 (制作:ぴえろ 監督:押井守 1984年公開・98分)
- ⑧-2.『東京ゴッドファーザーズ』 (制作:マッドハウス 監督:今敏 2003年公開・92分)
- ⑧-3.『河童のクゥと夏休み』 (制作:シンエイ動画 監督:原恵一 2007年公開・138分)
- ⑧-4.『涼宮ハルヒの消失』 (制作:京都アニメーション 監督:石原立也 2010年公開・168分)
- ⑧-5.『トイ・ストーリー3』 (制作:ピクサー・アニメーション・スタジオ 監督:リー・アンクリッチ 2010年公開・103分)
- ⑧-6.『心が叫びたがってるんだ。』 (制作:A-1 Pictures 監督:長井龍雪 2015年公開・119分)
- ⑧-7.『ガールズ&パンツァー劇場版』 (制作:アクタス 監督:水島努 2015年公開・119分)
- ⑧-8.『この世界の片隅に』 (制作:MAPPA 監督:片渕須直 2016年公開・129分)
- ⑧-9.『リメンバー・ミー』 (制作:ピクサー・アニメーション・スタジオ 監督:リー・アンクリッチ 2018年公開・105分)
- ⑧-10.『若おかみは小学生!』 (制作:DLE・マッドハウス 監督:高坂希太郎 2018年公開・94分)
⑧-1.『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』 (制作:ぴえろ 監督:押井守 1984年公開・98分)
押井作品はあまり得意じゃないのですが、これは単純に面白いので。楽しそうな学園祭パートから徐々に違和感に気づいていく、という不気味さ。
そして後半の夢邪鬼との戦い。100分間ダレることなく楽しめる上に、後世の作品に与えた影響が大きい。今思えばこれが元ネタだったのか、みたいな。
歴史的に意義のある名作って単体で見ると古さを感じて微妙…っていうのはよくある話ですが、今作は今観ても充分面白い。原作とは別物ですけど。
⑧-2.『東京ゴッドファーザーズ』 (制作:マッドハウス 監督:今敏 2003年公開・92分)
クリスマスに観たくなる作品なので、日本アニメ界の『素晴らしき哉、人生!』と言っても過言ではない(過言)今作を。
今敏監督の作品はどれも好きなんですけど、中でも一番明快でハートフルな今作は特にお気に入りです。
3人のホームレスがクリスマスの夜にゴミ捨て場で拾った赤ちゃんを巡って騒動が起こる、というストーリー。
「絆」がテーマになっていて、ホームレスの3人と社会との絆を、赤ん坊が救っていく。結局、人間讃歌みたいな作品が好きなんだよな。
⑧-3.『河童のクゥと夏休み』 (制作:シンエイ動画 監督:原恵一 2007年公開・138分)
教育に悪いからと『クレヨンしんちゃん』を観せてもらえなかったタイプの家庭だったので、原恵一監督といえば個人的にはこの作品。
現代に蘇った河童の子供・クゥと、主人公の小学生・康一、そして康一を取り巻く人間との人間関係を描いた作品。観ると岩手に行きたくなる。
マスコミの行き過ぎた報道やいじめ問題をかなりリアルに描いており、子供向けかと思いきや、結構ハード。人間の汚い部分の描写が上手い。
河童や龍や座敷わらしみたいな非日常を登場させながら、その他の描写に圧倒的なリアリティがあるので、違和感がないのがすごいと思います。
逆にリアルすぎてやや単調と言えなくはないけど、だからこそひと夏の思い出を追体験できる名作。ただ、人間や動物が酷い目に遭うシーンが苦手な人には厳しいかも…。
⑧-4.『涼宮ハルヒの消失』 (制作:京都アニメーション 監督:石原立也 2010年公開・168分)
『涼宮ハルヒ』シリーズは、地元が舞台であったり、学生当時に丁度流行ったりしていたので、自分にとってはまさに思い出のアニメ、なのですが。
そういう思い出補正を抜いて考えたとしても、『消失』はSFとして傑作だと思うんですよね。まさに平成の『ビューティフル・ドリーマー』。
日常に感じる違和感、そしていつもの日々を取り戻すために奮闘するキョン。その中で、自分が本当は何を求めていたのかに気付かされることになる。
ラノベの主人公に自分を投影するのは思春期の特権かもしれませんが、少なくともこの作品に関しては、観ている間は自分もキョンの立場で、実際に手に汗握ることになる。
それだけの魅力がある作品だと今でも思っています。『エンドレスエイト』の評判が悪すぎて観ていない人がいそうなのが本当に惜しい。京アニを代表する映画作品。
⑧-5.『トイ・ストーリー3』 (制作:ピクサー・アニメーション・スタジオ 監督:リー・アンクリッチ 2010年公開・103分)
家族がディズニー好きで、自分も子供の頃から色々観ていたので、『ライオン・キング』や『おしゃれキャット』とかとも迷ったのですが…。
やはり『トイ・ストーリー』は外せないし、1作選ぶなら『3』かな、と。悪役のロッツォが今までで一番怖くて、スリリングな展開が楽しめる。
今シリーズが好きなのは「おもちゃとしての目線」が徹底されていること。遊んでもらうことが幸せ、という、人間とは違う価値観で動いている。
だからこそ、ラストにアンディがボニーにおもちゃを譲るシーンは、『1』『2』を観てきた視聴者には感涙モノ。
…この感動を昨今流行りのポリコレ要素で塗りつぶしてきた『4』は今でもやっぱり納得できないなあ。単体なら悪くはないけど、続編としては…。
⑧-6.『心が叫びたがってるんだ。』 (制作:A-1 Pictures 監督:長井龍雪 2015年公開・119分)
岡田麿里さんが関わった作品も、どれも好きなんですが、多分今まで『とらドラ!』くらいしか入れていなかった気がするので、映画枠でこれを。
主人公・成瀬順が子供の頃、父親が浮気相手とラブホから出てくるのを見た、と母親に話したせいで家庭が崩壊したことがトラウマで、言葉が話せなくなる…という。
もうこの導入だけでマリー度100%。文化祭でのミュージカルを通じて、順が言葉を取り戻していき、そして言葉の持つ重みにも気づく。こういう青春モノっていいですよね。
個人的に『グリーンスリーブス』という楽曲にとても思い入れがあるので、順が歌いながら現れるシーンを劇場で観た時、全身がゾクゾクしたのが今でも忘れられません。
超平和バスターズだと、昨年公開された『空の青さを知る人よ』も良かったな。マリー作品は自伝を読むと観え方がまた違うので、併せてお勧め。
- 作者:岡田 麿里
- 発売日: 2017/04/12
- メディア: 単行本
⑧-7.『ガールズ&パンツァー劇場版』 (制作:アクタス 監督:水島努 2015年公開・119分)
他に挙げた作品は全てストーリーが好き、という理由で選んだのですが、今作だけは単純に観ていて楽しいから好きな作品、ということで。
廃校を阻止するために戦う、というあらすじはテレビ版と同じで、特に目新しさはないのですが、かつて対戦した高校のメンバーが仲間に加わる展開はオタクがみんな好きなやつ。
映画館の音響で、手に汗握る攻防戦を観るのが本当に楽しい。正直TV版はそこまでハマらなかったのですが、映画はお勧め。映画というよりは体感型アトラクションですけど。
⑧-8.『この世界の片隅に』 (制作:MAPPA 監督:片渕須直 2016年公開・129分)
舞台は昭和前期の広島。主人公・すずが呉の事務官に嫁ぎ、戦中を生き抜いていく様子を描いた半生記。
あまり戦争映画は得意ではないのですが、今作は戦争そのものではなく、市井の人々にフォーカスしているのが興味深い。そして主演ののんがハマり役すぎる。
完全版も少し前に公開されましたが、改めて観てもやはりすごかったですね。物語が1945年8月に近づいていくにつれ、否応なく高められる緊張感。
昨年の夏休みに呉に聖地巡礼しましたが、良い街でした。受験で使わなかったから日本史に疎いんですけど、作品を通じて興味が出てくるのも悪くない。
⑧-9.『リメンバー・ミー』 (制作:ピクサー・アニメーション・スタジオ 監督:リー・アンクリッチ 2018年公開・105分)
ミュージシャンを夢見るメキシコの少年・ミゲルと、死者の国で暮らす骸骨のヘクターとの触れ合いから、世代を超えた家族愛を描いた作品。
帰省する度に親に観ろ観ろと言われ、借りてきて観てみたら本当に面白かった。序盤はそこまでか…?と思っていたんですけどね。
ヘクターとデラクルスの正体、そしてママ・ココに関するエピソードが繋がっていく後半のカタルシスがとにかく素晴らしい。ミュージカル調なんですが、歌も良いんですよね。
これを観たのが、生まれてからずっと一緒に暮らしていた祖父を亡くしてすぐだったのも印象深い理由の1つかも。そして原題『Coco』のネタバレ感がヤバい。
⑧-10.『若おかみは小学生!』 (制作:DLE・マッドハウス 監督:高坂希太郎 2018年公開・94分)
評判が良かったので半信半疑で観に行ったら、不覚にも劇場で泣いてしまったやつ。最近、昔より若干涙もろくなってしまっていて困る。
両親を交通事故で亡くした主人公・おっこが、春の屋の若おかみとして奮闘する、というストーリー。
小学生の女の子に辛い体験をさせ、奉公させる展開がハードで、可哀想だという意見も散見された記憶がありますが、個人的には、そこから一歩進んだところにメッセージを感じていて。
つまり、困難な状況にも負けずに他人のために尽くしていれば、きっと報われるし、居場所もできる。おっこの悲しみを丁寧に描いているからこそ、共感しやすい作りになっていると思います。
こんな感じで10作品。ジブリとかポケモンとかコナンとかは敢えて入れなかったけど、もし入れるとすれば、ジブリなら『千と千尋の神隠し』か『となりのトトロ』。
ポケモンなら『ミュウツーの逆襲』か『みんなの物語』。コナンなら『天国へのカウントダウン』か『ベイカー街の亡霊』かな。
社会情勢から直近では全然映画館に行ってないし、公開延期になった作品も多いけど、また落ち着いたら色々観に行きたいですね。スクリーンで観ることに意義があると思うので。
さて、計画性がなさすぎてほぼ1年かかったけど、何とか1年経つ前に80選が間に合って良かった。くぅ~疲れましたw これにて完結です!(ネタが古い)
実は直近ではあまりアニメを観ていない(当社比)ので、また色々発掘していけたらいいな。別にアニメという媒体に限らず、ですけどね。