適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

仕事と人生に効く教養としての映画

草刈りボランティアに参加したら腰をやってしまい、土日を寝て過ごす羽目になるという、とても不本意な週末になってテンションが下がっています。来週のことを思うと憂鬱。
動けなくなってみて実感するけど、人生で健康に勝るものはないですね…。この腰痛が治ったら年末まで毎日の運動再開しようかなあ。多分かなり筋肉も落ちてしまっただろうし。



…さて、ベッドから動けなくて暇すぎるので、先日友人に勧められた本を買って読んでいました。普段こういう意識高い系っぽい新書を読まないので、存在も知らなかった。
著者は京都大学出身で、30代前半と若いことに驚きました。学生の時分には全く映画に興味なかったけど、当時から出町座にでも通ってたら、もう少し教養が身についたのだろうか。


映画の鑑賞法について解説する本だと思っていたところ、映画史について概観したのち、個別具体的な古典の名作について解説する、という内容で、自分の想定とは多少違ったかな。
ただ、「お約束」になっている映画の手法について、普段意識することはあまりなかったので、今後は頭の片隅にでも置きながら鑑賞したら、より楽しめるかもしれません。


一方、挙げられている黒澤、小津、溝口…といった巨匠の作品は粗方観ていたおかげで、当時の感想を再確認したり、新しい気付きがあったりしたので、その点は有意義でしたね。
かなりストーリーの細部に立ち入った解説がされていたので、先に観ておいてよかったな、とすら思う。ネタバレを云々する作風ではないとはいえ、初見の感動って大事だと思うので。


最も共感できたのは、アウトプットの大切さについて触れていた最終章でしょうか。10数年もの間、感想をアウトプットすることを大切にしてきた自分の信条と合致するものがある。
あなたの感想が見知らぬ誰かの心を打ち、作品を見るきっかけを与えるかもしれません」という著者の主張は、まさにその通りだと思うんですよね。他人の感想で気付くこともあるし。
もちろんここの駄文に感銘を受けるという可能性は限りなくゼロに近いけど、ゼロではない。99%以上は自分のためでも、そういう偶然の出会いがあれば素敵だな、とはいつも思っています。
というわけで、折に触れてまた映画も少しずつ観ていけたらいいかな。去年の今頃とか毎日1本くらいのペースで観ていた気がするので、ホントに興が乗るかどうかなんですけどね。