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トロピカル〜ジュ!プリキュア ★★★★★★★★☆☆

先日(放送終了した次の週の放送回だったかな)『ひだかくま』で、日高さんが今作について語っているのを聞いて、ここにも感想を残しておこう…と思いつつもう月が変わりそう。
プリキュア』シリーズは日曜の朝に起きるのが面倒とだというのと、配信媒体が限られているという理由であまり観ていなかったので、通して観たのは実に6年ぶりでした。


とにかく「明るい作風」が売りで、しんみりするシーンでも笑わせようとしてくる。「楽しい」が基本線にある作品でしたね(前作は割と重めだったと聞いています)。
最終回にしても、普通のアニメではあのシーンでブレイクダンスはしないだろ。泣いていいのか笑っていいのかという状態でした。10本立て回とか最早語り草になるレベルだし。
そういえば、あのシーン、みんなの合唱で泣きそうになったのは劇場版を(観客自分しかいない中)観に行ったからこそだし、観ておいてよかった。


海がモチーフだっただけあって、登場キャラクターの中ではローラがダントツでキャラ立ちしていたかな。少しでもさじ加減が間違えば高飛車で嫌なキャラクターになりそうなものですが。
グランオーシャンや人魚の童話のイメージに縛られず、明確に意志を持ってラメールに変身する17話は、前半の山場でもあり、印象にも残っています。演者の力も大きいでしょうけど。


一方、まなつやさんごの不遇さは最後まで変わらずだったような。みのりん先輩とあすか先輩の掘り下げはかなり行われていただけに…くるるんはまあ、あそこまで行くとアリだろうけど。
「いまを生きる」というテーマが押し出されており、明確な悪がいない作風もそれはそれで良かったのですが、その反面、縦軸の弱さを感じてしまったなあ。
ローラ以外だと、みのりん先輩が面白いキャラクターだったので好きでした。ああいう多面的な魅力があるキャラクターは良い。


もちろん、あくまで女児アニメである以上、変にドラマ性やメッセージ性を強めると、今度は説教臭さが鼻につくので、バランスが悪かったとまでは思えないんですよね。
ただ、30代男性が朝早く起きてまで観ようと思えるほど、ストーリーが魅力的だったか、と言われると…。「重い」女児アニメを観すぎて感覚が狂っているのは重々承知ですが。
最新作も食育モチーフで低年齢路線っぽいし、大人しく『プリマジ』まで二度寝する生活に戻ろうかな。まだ初期のプリティーシリーズを彷彿とさせるんですよね。