適当な日常を綴る’

万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

『キラッとプリ☆チャン』第77話から感じた、”開かれたアイドルアニメ”という性質



まだ暑いですが、気づけば今年も残り3ヶ月。クイズ遠征狂と化した年明けから、身内の不幸に結婚に、そしてライブ、舞台、大会、旅行。かなり密度の濃い1年だった気がします。
これからも色々予定が残ってるので、引き続き楽しんでいきたいですね。…さて、今日は今週配信のプリ☆チャンが面白い話だったので、感想を書いていこうと思います。


第77話「ナゾのアイドル ついにデビュー!だもん!」は、謎の存在だったバーチャルアイドルの「だいあ」が、ついにデビューする話。…いや、タイトル見たら分かるわ、って話ですね。
第2シーズンから本格的に登場したバーチャルだいあ。同時に、長い髪で目が隠れた引っ込み思案な少女「虹ノ咲だいあ」も登場し、主人公・みらいたちと次第に仲良くなっていく。


…書いてて自分でも混乱するので、以下、バーチャルだいあのことはは「Vだいあ」と表記します。


今シーズンは、Vだいあが主催する「ジュエルオーディション」に合格すれば、伝説の「ダイヤモンドコーデ」を賭けた「ジュエルコレクション」への参加資格が得られる、という設定。
…正直言って、最初は「いや、これVだいあの正体が虹ノ咲だいあっていうだけの展開やん…。」くらいにしか思っていなかったのですが、見進めていくと意外にそうでもない。


だいあが、みらいが好きすぎて自室のモニター8つで追いかけるレベル、みたいな、いかにもプリティーシリーズらしいクレイジー設定を出して、ラスボス枠か?と思わせておいて。
実は虹ノ咲だいあとVだいあは別人格。だいあが優勝した新人デザイナーズコンテストの賞品「デザイナーズパレット」から飛び出してきたのがV だいあだ、と。…結局ややこしいな。


今以上に引っ込み思案で友達もいなかった中学生のだいあが、みらいに出会い、プリチャンに興味を持つ。「喜んでもらえるコーデを作れば、友達できるかな?」という
なかなかに闇の深い動機でプリチャンの世界に関わっていく。そして遂に今回、Vだいあが、ではありますが、プリチャンデビューを果たした。


今作が「動画配信」をテーマにしている、と知った時、正直に言って「流行りものを安易に取り入れただけでは?」と思っていたのですが、割と上手く料理できていると思うんですよね。
最初はみらいとえものマネージャー役として関わろうとしていたりんかが、自身もデビューするという第16話「心の迷いを抜けてみた!」を見た時も似たようなことを思ったのですが、
『プリチャン』シリーズは、アイドルになる敷居が低いのが長所これは「みんなトモダチ、みんなアイドル」を掲げた前作『プリパラ』にも共通しますが。
『プリパラ』と比べて、動画配信という、更に身近な素材をテーマに物語を進めているので、その分色々な子にアイドルへの可能性が開かれているように思います。
デビューが怖くなってしまっただいあに、Vだいあが言った「まず一歩、ううん、半歩だけ踏み出そう」というセリフがとても良かった。完全に正体を明かすまではいかなくとも、まずは半歩。


視聴者は、誰もがみらいやえもに自分を重ねて見られるわけではないと思うんですよね。りんかやだいあのように、自分が前に出るのはちょっと…、という子もきっといるはず。
そういう層に対しても、良い配信になるように知恵を絞る参謀役アイドルや、バーチャルの姿でライブを行うアイドルとしての道を提示している。夢のある作品じゃないですか?
所謂「アイドルらしくないアイドル」という意味では、前作もちゃん子やあじみがいましたが、自分を出していくことが苦手でもアイドルになれる、というのは優しい世界だなあ、と。


…まあ、そんなわけで、ここ数回のプリチャンが面白くて目が離せないのですが、これで万事ハッピーエンドかというとそうでもないのがまた面白いところ。
今回デビューしたのはあくまでVだいあで、だいあの秘密についてはまだ視聴者以外には知られていない。みらいへの気持ちが届いたようで、まだ届いていないんですよね。
そこに、みらいだけが「あれ、このコーデ、どこかで…」と気づく演出がまた良かった。これから「あと半歩」がどのように踏み出されるか、楽しみに見ていきたいところです。


…とか思ってたら来週はまたギャグ回っぽい。このなんでもあり感がこの作品らしさなんだよなあ。今年の中で1エピソード選ぶなら46話だと思ってましたが、これは悩ましい…。