適当な日常を綴る’

万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

『キラッとプリ☆チャン』第100話の "優しいウソ”


急に忙しくなってしまい、帰宅して泥のように眠る日々が続いていました。今週が3連休で良かった。しばらくは更新頻度が下がるかも…。
別にここも一部の友人以外、誰が見てるわけでもないだろ、という話なので、更に読んでくれている人が観ていなさそうなプリチャンの話をしていきたいと思います。
自分はプリチャン第2シーズンは超面白いアニメだと思っているので、何故観てないの??と言いたいくらいなのですが。今ならYoutubeで2期を無料配信してますよ!!


…とまあ、それは置いといて。今週配信された第100話「お願い、ダイヤモンドコーデ! 届け、私たちの思い!」を観て、色々思うところがあったので書き残しておこうかと。
感想を残すのは割と好きだけど、単話の感想を書こうと思うのは結構珍しく、前に書いたのがプリチャンの77話。まあ、それだけエモい…いや、えもいアニメだということなんですよね。


kaitopoketto.hatenablog.com


第2シーズンの実質的な主人公である虹ノ咲だいあ(以下「虹ノ咲さん」)と、虹ノ咲さんの唯一の理解者であり、友達でもあった、バーチャルアイドルのだいあ。
だいあが虹ノ咲さんを支え、後押しして、77話でだいあの姿を借りてアイドルデビュー、89話で遂に虹ノ咲さん本人もデビューを果たす。両方今シーズンを象徴する名エピソードだと思います。


そして、虹ノ咲さんがみらいや他のプリチャンアイドルと仲良くなった結果、皮肉にも「唯一の理解者であり友達」だっただいあの居場所が奪われてしまった。
結果としてだいあは黒ギャル化してしまい、99話では虹ノ咲さんとみらいの絆を目の当たりにして黒いオーラの中に閉じこもってしまいましたね。
『フレンドパスワード』で「あなたが欲しいもの 全部あげるよ」と歌い、アイドルデビューして皆と友達になった虹ノ咲さん。
それに対し、「あなた(虹ノ咲さん)が欲しいもの 全部あげた」ことで、居場所を失ってしまっただいあ。観ていて、末恐ろしいアニメだな…と思っていました。


100話は、閉じこもってしまった黒だいあの元に、みらいと虹ノ咲さんが2人で乗り込み、新曲『MEMORIES FOR FUTURE』を披露。2人で説得して黒だいあが元に戻る。というものでした。
演出自体はとても感動的だったんですが、理屈で考えるとちょっと引っかかるところがあって。もしかして、これは考え方によってはとても残酷なことをしているのでは?という。
つまり、「虹ノ咲さんを後押ししたことで、唯一の理解者という立場が奪われた」だいあに、言うなれば、居場所を奪った張本人であるみらいと、虹ノ咲さんとのライブを見せつける。
語弊を恐れずにざっくり言えば、元カノと別れて落ち込んでいたら、元カノが今の彼氏を連れてきて幸せアピールをしてくるようなものではないか。いや、心折れるでしょ、と。


実際、新曲を歌ったことで、その力で浄化されてハッピーエンド!…なんて展開になるはずもなく。
曲を聴いただいあは「だいあの友達になるために生まれたんだよん」「でも、もうだいあには本当の友達がたくさん出来ちゃったんだよん」「だいあはもう必要ないんだよん」*1
…と、悲痛な胸の内を吐露するわけですよ。辛い。「そこにいるのにここにいない」をキャッチコピーにしていただいあが、そこ(虹ノ咲さんの隣)にいられないという悲劇。


それに対し、みらいは「確かにだいあちゃんと触れ合えないかもしれない。でも、心は触れ合えるよ」と、
虹ノ咲さんは「だいあは皆と一緒にプリチャンしてきたじゃない。プリチャンで心がつながったなら、だいあは友達だよ」と伝え、黒だいあが元に戻る。


どう表現するべきか難しいのですが、この2人のセリフだけで元に戻るのは、ちょっと軽いのではないか。だいあの苦悩は、本来もっと根が深いところにあったのではないか。
事実としては、「一緒にプリチャンしてきた」けど、だいあは自分の存在意義が希薄になっていくことに耐えきれなくなってしまったわけで。慰めでしかないのでは、と思わなくはない。


でも、結果として黒だいあは元に戻った。それほど、だいあにとって、皆と一緒にプリチャンをしてきた今までの積み重ねは価値のあるものだった、ということなんですよね。
本当に「心がつながったら友達」なのか?と考えると、そうではないかもしれない。それでも、それを信ずるに足るだけの経験を、だいあはプリチャンアイドルたちと重ねてきた。
そもそも、本質を全て詳らかにし、真実に気づくことだけが正解ではない。桃山みらいというキャラクターはむしろ、適切な距離感を保った上で、他人を丸ごと愛せる主人公だと思っています。
だからこそ、みらいと虹ノ咲さんの「優しいウソ」が、だいあを救ったのであれば、それは決して悪いことではないのではないか。自分はそういう風に受け止めました。



…さて、そんなこんなで色々と書きたくなるくらい面白いエピソードだったのですが、公式サイトの次回予告を見てみたら

第101話「だいあが守る! みんなのプリ☆チャン! だもん!」
だいあを救出した一行だったが、こっそりと逃げたバグッ虫の1匹がプリ☆チャン衛星を乗っ取り、なんとキラ宿に向かって落下をはじめる。
食い止めようとするめが姉ぇとだいあだったが、バグッ虫が衛星のセキュリティを乗っ取ったことで、ヴァーチャルアイドルであるだいあですら近づけなくなってしまった。
プリ☆チャンアイドル達はキラ宿の危機を回避できるのか!?


なんで急に逆シャアアルマゲドンみたいな展開になっているのか…。フェニックス仮面もそうですけど、真面目な話もギャグもどっちも面白い、懐の深さが魅力なんですよね。
第3シーズンがどう展開していくのか、これからも目が離せない。引き続き毎週の配信を楽しみにしようと思います。プリチャンの行く末を見届けるまでは頑張って生きねば。

*1:このセリフ内の「だいあ」は虹ノ咲さんのことです、念のため