適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

僕のヒーローアカデミア(第3期) ★★★★★★★★★☆

第61話 デクVSかっちゃん2

第61話 デクVSかっちゃん2

  • 発売日: 2018/09/16
  • メディア: Prime Video


3期は林間合宿、ヴィラン連合の襲撃、オール・フォー・ワンとの対決、そして仮免試験。2期の感想でも書いたけど、この作品、勢いが落ちないから観始めると止まらなくなってしまいますね。
ちょくちょく回想挟むし、テンポはあまり早くない方だと思うんですけど、それでも飽きないのは、キャラクターとストーリーがそれだけ魅力的だということなんでしょうね。


サムネに選んだのは3期で一番好きな61話。子供の頃からずっと見下していたデクが、いつの間にか個性を手に入れ、いつの間にか自分の先を行くようになる。
それだけでなく、子供の頃からの憧れだったオールマイトに選ばれたのは自分ではなくデク。その上、自分を救出するための戦いでオールマイトは引退してしまった。
それらを全て自分で抱え込んでしまった爆豪の悲痛な想いが岡本信彦さんの名演でとても良く伝わってくる。制作スタッフとキャストに恵まれたアニメだよなあ。


…あ、でも割といいところだったのに突然24時間テレビのコラボ回が挟まった時はズッコケました。これ配信するくらいならOVAも配信に入れてほしかった。

老人Z ★★★★★★★★★☆

老人Z

老人Z

  • 発売日: 2017/10/13
  • メディア: Prime Video


「厚生省を舐めるなよ!」


タイトルくらいしか知らなかったのですが、バンダイチャンネルのサジェストに出てきたので、観てみることにしました。1991年、約30年前に制作されたアニメ映画。
寝たきり老人を乗せた自動介護ベッドが、変形しながら勝手に動き出し、軍事用に開発された戦闘ロボットと激しい戦いをくりひろげる」とウェブサイトのあらすじにありました。


…これだけだと意味不明ですが、ストーリーはだいたいそんな感じ( 寝たきりのおじいちゃんの亡き妻、ハル*1の音声を介護ロボットに覚えさせたことで、ロボが自我を持つようになる。
看護学生の主人公・晴子はボランティアで寝たきり老人の介護をしていたところ、ある日、介護をしていた老人が厚労省の開発した全自動介護ロボのモニターに選ばれてしまう。
「ロボの介護には温かみが足りない」と違和感を覚えつつ、お見舞いに行ってみると、全身を拘束され、チューブに繋がれたおじいちゃんを目の当たりにし、ショックを受ける晴子。
おじいちゃんを助けるために病院に忍び込んだり、ハッカーの老人3人組と協力したり、と奮闘しているうちに自我を持ったロボットが老人の望みを叶えようと暴走する…というお話。


高齢化社会の問題点とは?」みたいな重めのテーマを大上段に振りかざす作品なのかと思いきや、そんなことはなく、基本線はあくまでドタバタコメディーで、自分の好みに合うものでした。
あとは、明確な悪人が黒幕(と言ってもバレバレですが)くらいで、みんな善人というか、信じるもののために真剣なのも良い。晴子と最初は敵対関係にある、厚生省官僚・寺田にしてもそう。
介護問題は如何に自動化できるかにかかっている」という寺田の着眼点は、30年前の作品とは思えないほど鋭い。介護疲れが社会問題化している今観ても、色褪せないテーマだと感じました。
晴子にしたって、周りが見えていないタイプのキャラクターだし、暴走するロボも、おじいちゃんの願いを叶えようとしただけだし。善意が必ずしも良い結果をもたらすとは限らないんですよね。


ただ、「考察」しようとしたらそう思うかな、くらいで、本編は本当にわちゃわちゃしていて展開がすごく早いので、視聴中はあまり難しいことを考えることはなく。
制作陣もなかなか豪華なメンバーなので、アクションシーンの作画は見ごたえありましたね。あと、オチが思わぬ展開でした。確かに、写真と似てはいるけども…。
スタッフといえば、何も知らずに「どことなく今敏作品みたいな雰囲気が良いな~」とか思って観てたら、クレジットで「美術設定:今敏」って出てきて驚きました。
改めて見ると、美術監督補佐に神山健治、メカデザインに磯光雄。本当に錚々たるメンバーだよな…。


観終わって、ストーリーに何か既視感があったというか、これ『攻殻機動隊』のアニメにあったような?と思って検索してみたら、他にも指摘している人がいました。
2話の「暴走の証明 TESTATION」に似てるんだよな。味付けは全然違いますけどね。楽しく観られる佳作でしたが、好みの作品だったので評価は甘めで。

*1:おそらく元ネタはHAL9000でしょう

この音とまれ! ★★★★★★★★★★

天泣

天泣

  • 発売日: 2020/02/21
  • メディア: Prime Video


昨年度に放送されたアニメのうち、視聴環境がなくて断念したものの中で、あまりに評判が良かったので、ずっと気になっていた作品。
1月の瀬戸内杯の打ち上げで先輩から勧められたこともあり、どうにかして観られないか、と思っていたところ、FODプレミアムの観放題にあるのを見つけました。
しかも、配信期間が今日、4月27日の正午まで。これはもう週末に観てしまうしかない、と思い、一気に2クール分観終えました。

廃部寸前の時瀬高校箏曲部。
一人になってしまった部長のもとを訪れたのは不良少年とその友達、そして箏の天才少女だった。
それぞれの箏の音が紡ぐ青春学園物語―


公式サイトからあらすじを引用。廃部寸前の部活で、部員を集めて部を存続させ、全国大会を目指す。ストーリーライン自体はストレートなスポ根もので、その分馴染みやすかったですね。
題材にしているのが「箏」という、大部分の人には馴染みの薄そうな題材でしたが、あまり専門的な描写に立ち入ることなく、音楽の厳しさ、楽しさが描かれていて親切設計だと思いました。


この作品の魅力は、2クールを通して綿密に描いてきた、箏曲部の部員、そしてそれを取り巻く人々の苦悩と克服の道のり。
それがラストの『天泣』の合奏シーンで1つに結実する。得られるカタルシスが半端ではなく、非常に構成が綺麗な点にあると思っていて、とても良く出来た作品だな、と。
演奏に点数を付ける意味とは、とか、努力の先に何があるのか、とか、先輩を差し置いて大会に出ることの是非とか、他校を描写することで弱小部だけでは描けないところも描いているし。


例えば、誰からも信頼されなかった愛が、部内に居場所を見つけ、箏に打ち込むうちに優しさを取り戻していったり。
受験に失敗し、自分に自信が持てなかった武蔵が、部長として部をまとめようと奔走する中で、後輩に慕われ、自信を取り戻していったり。
母を振り向かせようとした結果関係が壊れてしまい、また同世代の友人もいなかったさとわが、箏曲部という居場所を見つけ、かつての自分と向き合っていったり。
他にも色々ありますが、最初はバラバラだった部員、顧問、取り巻く人々の気持ちが、1つ、また1つと障害を乗り越える度にまとまっていき、遂には素晴らしい演奏をするに至る。
音楽が説得力を持つ、っていうのは言葉だと簡単に書けますが、作中で最初に合奏する『龍星群』の最初のフレーズを聴いただけで「あ、これは凄い」って思いましたからね。


特にヒロイン・さとわと、後半に登場する晶が心に抱えている闇の深さは、どちらも親の死別を伴っており、生半可なものではない。
それでも、いや、だからこそ、2人の心を音楽が、そして部員の真剣さが救うところに感動しました。「才能」と「努力」という、この手の作品につきもののテーマでもありましたし。
奇しくも、2人を演じていたのが種崎敦美さんと東山奈央さんという、『リズと青い鳥』のみぞれ・希美と同じコンビだったところに、因縁めいたものを感じましたね。


真面目一辺倒な作品というわけでもなく、愛・さとわと武蔵・妃呂の2人の甘酸っぱい青春模様もあり、3バカも良いアクセントになっていて、青春学園ものとしても楽しめました。
特にこの辺の描写は2期が多かったかな。1期は本当に部活を再建して認めてもらって大会に出る、という、結構駆け足感があったように思うので。密度はその分濃かったですけど。


さて、題材が似ているので、どうしても自分が大好きな『ユーフォ』と比べてしまうのですが、『この音』の方が、良くも悪くも「綺麗」な作品だな、というのが率直な感想です。
キャラクターが抱えている闇も『ユーフォ』より深いし、それが綺麗に回収されていく様はとても綺麗。…でも、綺麗すぎるなあ、と。あまりに良く出来ているが故に、生々しさに乏しい。
もちろん、どちらがより優れている、というものではないのは前提として、部活動って、何でも綺麗に割り切れるわけじゃない、と自分は思っているので。完全に好みになってきますけど。
この辺は「フィクションにおけるリアリティとは何か?」という話になってくるので、これ以上はやめておきますが。両方とも、とても好きな作品であることは間違いないので。


TVアニメ「この音とまれ! 」~僕たちの音~

TVアニメ「この音とまれ! 」~僕たちの音~

  • アーティスト:アニメ
  • 発売日: 2020/02/26
  • メディア: CD


さて、曲がとても良かったので、全話観終わった直後にサントラCDを購入してしまいました。普段触れないジャンルの音楽を、即買おうと思わせるだけのパワーを持った作品。
時瀬だけでなく、他校の演奏も入っているのがとても良いですね。良い買い物をした。



TVアニメ「この音とまれ!」神奈川県予選大会 天泣(演奏:時瀬高等学校箏曲部)


『天泣』は公式で動画が上がっているので、良かったらここを読んでくれている人で、まだ観たことがないという人は、是非一度聴いてみてほしいですね。
それで自分みたいに「これは凄い」と感じたら、是非本編も観てみてほしい。確かにこれは2019年を代表する作品の一つだった。少し遅れたけど、出会えて良かったです。

2020年度春クールアニメ新番組

4月ももう終わりですが、ようやくぼちぼち1話のチェックが出来てきたので、毎クールごとの感想記事。

球詠

主人公がパワプロみたいな魔球を投げられるって設定がワクワクしますね。きらら枠だし、野球モノは安定感があるので、多分観続けると思います。

神之塔 -Tower of God-

最初は意味が分からなかったけど、理不尽な課題をクリアしながら仲間と塔を登っていく展開は意外にシンプルだったし、慣れると結構面白いんですよね。韓国アニメもレベル高いなあ。

八男って、それはないでしょう!

主題歌に力入りすぎでしょ…。うたた寝して起きたら異世界って、それはないでしょう!って思ってしまった。
これから主人公が魔法力で無双していくんでしょうか。師匠との死別も突然過ぎてついていけなかったし、それはないでしょう!って感じでしたね。

かくしごと

青春モノっぽい主題歌からのいつもの久米田ワールド。神谷さんの声には安定感がある。あと大瀧詠一のアーティスト名義が大滝詠一っていう豆知識を得ました。

サクラ大戦 the Animation

完全に門外漢だからわからない面も多いけど、今のところは面白くなりそうな気がするんですよね。金曜は観る作品少ないから多分継続かな。

波よ聞いてくれ

アニメ&ゲームタイピングクイズでしか知らなかったけどかなり面白い。しかもあまり今まで見たことがなかった類の作品。スープカレーが食べたくなるなあ。

ギャルと恐竜

え、これポプテピピックなの…?アニメじゃない部分も多いのでなんとも言えないけど、まあリアルタイムで観ないと意味のない作品だし観るかな。

イエスタデイをうたって

社会人の恋愛もの、あまり観てなかったので新鮮ですね。振った相手に手料理持っていく女はどうなんだよ、って思ってしまうけど。ハルちゃん可哀想…。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

アニメ&ゲーム文字パネルクイズでしか知らなかったけど面白い。内田真礼の表情豊かな演技が楽しいんですよね。異世界モノの中ではかなり好みな方かも。

ミュークルドリーミー

桜井監督作品だし、サンリオだし何か面白いのでは?と思って観始めたら、2話のテンポの異常な速さにすっかり引き込まれてしまいました。これからに期待。

つぐもも

1期から間が空きすぎてどんなアニメだったか忘れてたけど、1話を観てこういうエロバカアニメだったと思い出しました。
MXはこんなの22時に放送してて苦情来ないのか…?「(処女)膜がありますね」じゃないんだよ…。

社長、バトルの時間です!

何というか、しょうもなアニメですね…。何故か3話も観てしまったけど、これ以降どうしよう。

グレイプニル

シリアスな感じなのかと思ってたら、下着の描写に命をかけている謎のアニメだった。先が気になるので観続けますけど。

白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE

原作も知らないし、あまり惹かれなかったなあ。放送後に評判良ければ後追いで良いかな…。

邪神ちゃんドロップキック’

kaitopoketto.hatenablog.com
名作。

プリンセスコネクト!Re:Dive

これも原作知らないしなあ、と思って観始めたけど面白い。監督がこのすばと同じと知って納得。ネットミームがたまに出てくるのも面白いし。ヤバイですね☆

フルーツバスケット 2nd season

安定枠。綾女さん好きなので、この前の3話がとても良かったなあと。軽薄なようで深みがある櫻井さんの演技が最高でしたね。

放課後ていぼう日誌

キャラクターが喋る方言に親しみがあってとても良い。自分もこの辺の土地に馴染んできたということなんだろうか。

BNA ビー・エヌ・エー

これは面白い。トリガーの作品って面白いけど肌に合わなくて…ってことが多いけど、今のところこれは楽しめそうなので期待ですね。

天晴爛漫!

(広義の)学園モノじゃないPAの作品って久しぶりに観る気がするけど、すごく続きが気になる。ミアレジのタイアップなのに面白そうだなんて。

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 2nd Season

デス・スターもどきの攻撃から一気に面白くなってきたけど、前から期間が空いてるから割と忘れてるんですよね。
バーチャル世界でのバトルものって、どうしても現実感とか真剣味に欠けるところがあるので、そこに切り込んできたことで楽しくなってきたかな。

ざしきわらしのタタミちゃん

短編枠だから感想と言っても難しいけど、とりあえず、井澤詩織ボイスは唯一無二だよなあ、と。

かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~

いや、マジでこのアニメ面白すぎるでしょ…。配信サイトの配信日が待ちきれなくてAbemaでリアルタイムで観ようと思うこととかあんまりないからなあ。

啄木鳥探偵處

内容はともかく、エンディングの『ゴンドラの唄』が圧倒的なポップアレンジになってるのがめっちゃウケました。全然いのち短くなさそう。

富豪刑事 Balance:UNLIMITED

アンリミテッドって残高がアンリミテッドかよ、っていう。面白そうだけど、これも放送中止なんですよね…。


球詠、かくしごと波よ聞いてくれ、イエスタデイ、ミュークルドリーミー、ていぼう日誌、フルバ、プリコネ、BNA、天晴爛漫、かぐや様辺りが面白そうかな。
あとは安心と信頼のプリチャン3期。2期が良すぎたのでまだまだこれから、といった感じですけどね。アイカツの放送がないのがすごく違和感…。
あとはリスナーズをアマプラで観ないと、くらいでしょうか。結構面白い作品が多いクールだと思います。でも邪神ちゃんの供給が全然足りてない。

ワンパンマン(第2期) ★★★★★★★★☆☆

第13話 ヒーローの帰還

第13話 ヒーローの帰還

  • 発売日: 2019/04/11
  • メディア: Prime Video


シンプルに1期の続き。ダークマターを倒してから、怪人協会との戦い、ヒーロー狩りとの戦い、武術大会が中心でした。
正直言って、2期は1期よりトーンダウンしていたなあ、と。1期のような爽快感がない。面白いのは面白いんですけどね。
怪人協会とヒーロー狩りとの戦いが同時進行で、かつサイタマはその2つとは関係ない武術大会に出場している。どうしてもストーリーがぶつ切り気味になってしまう。
サイタマを欠いたヒーローたちは苦戦続きで、ワンパンでカタルシスを得られると同時にオチるという、自分がこの作品の魅力だと思っているポイントが少なかったのがマイナス。
最後に倒したのもムカデ長老ではちょっと弱いし、1期と比べるとやっぱり落ちるかな、と。キングとの絡みとか、武術大会とか、要所では笑えましたけど。


原作も続いているみたいだし、またストックが溜まったら3期も放送されるのかな?最近ヒーローモノに傾倒している気がしなくもないけど、やっぱり人気作は面白いんだよな。
あと、何でもハリウッドで実写化もされるんだとか。実写には向いてそうだからちょっと興味あるなあ。サイタマ、誰が演じるのかな…。

邪神ちゃんドロップキック' ★★★★★★★★★☆

#1 1話

#1 1話

  • メディア: Prime Video


名作アニメ『邪神ちゃんドロップキック』の2期がようやく放送開始されたので、早速Amazonプライムで観てみたら、なんと全11話が一挙公開されていました。
一気に観てしまうのは勿体ないので、1日に1話ずつ観ていたのですが、配信開始から11日目の今日、遂に観終わってしまった。3期もやってほしい。


女子大生の花園ゆりねが魔界から悪魔・邪神ちゃんを呼び出したものの、帰す方法が分からないので同居することに。
召喚者が死ねば魔界に帰れる、とゆりねを殺そうとする邪神ちゃんを、毎回ゆりねが返り討ちにする、というのがお約束の、ちょっとグロいコメディ作品。
自分の世代だと、ちょっと『撲殺天使ドクロちゃん』を彷彿とさせますね。あれも原作含めてかなり好きだったんですが、当時友人にはあまり理解されなかったな。ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~。


2期は1期と比べて、単発ネタやパロディネタ、メタネタの比率が増え、より内輪ノリ感が増していたように思いました。「誰が得するんだ…」みたいな昭和ネタが多くていっそ清々しい。
小ネタの積み重ねになっても(ネタが増えた分、ダダ滑りなものも結構あったけど)面白いのは、各々のキャラ付けがはっきりしていて観やすい、という点にあるのかなと思いました。
邪神ちゃんはクズだし、ゆりねは何でもアリだし、メデューサは甘いし、ぺこらは貧乏…等々、コメディにおける立ち位置が明確になっている。
色々あっても結局は邪神ちゃんが調子に乗った挙げ句ボコボコにされる、という部分も結構共通してるし。分かりやすいながら、毎回色々変化をつけてくるというか。


話が分かりやすいのに対し、スタッフの悪ノリネタがどう出るかは予測不能なのも面白く、「次はどんなしょうもないネタを入れてくるんだろう」というのが毎回楽しみでした。
1話の唐突なクジラックスネタには爆笑しましたが、基本的には失笑の部類のほうが多かったかも( でも、この空気感がとても好きなんですよね。


最終話、ほぼ全編総集編の上に、Bパートはほぼ全部『神保町哀歌』のフル(10分)を流して終わったのは斬新すぎましたね。これ、地上波の放送でもやるんだろうか…。
これだけ楽しんでいるなら、クラファンにもお金を出しておけば良かったかな、と今更思ったり。カルト的人気のある作品だとは思いますが、自分にドストライクな作品なのは間違いない。
15年近く『ぱにぽにだっしゅ!』アイコンにしている人間なので、このノリの作品が嫌いなわけないんですけどね。意外に近年こういう作品が少ないので、貴重なんだよなー。

2019年度冬クールアニメ総括2

前書いてなかった分をまとめて。何か忘れているかもしれないけど、まあ多分こんなもんでしょ…。

恋する小惑星

途中まではストーリーが弱くてあまり惹かれませんでしたが、中盤以降楽しめるようになりました。というか前半はキャラの名前すらあまり覚えていなかった(
メインキャラにこの手のアニメ特有のトラブルメーカーがいなかったから地味だったのかも。すずちゃんみたいに、脇には結構濃いキャラ多かったですけどね。

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝

キャラクターが多すぎて個々の描写が薄かったのでイマイチハマれず。原作のキャラが多そうだし仕方ないのかなあ。
最終話でマミさんがヘラってたり、さやかちゃんが出てきたりしたのは面白かったですけど。強いメンヘラ、厄介すぎる…。
まあ、元からまどマギ自体もそこそこ好きだけど、くらいだったしこんなもんかな。僕が愛していたのはギャグテイストのシャフトだったのだ。

映像研には手を出すな!

面白かった。やはり湯浅監督の作品は良いですね。個人的には芝浜祭で映画を上映するところがピークだったかな。
「友達じゃなくて仲間」っていう3人の関係が良い。『推し武道』の「友達より同僚って感じ」とか「推しは友達じゃないしなあ」みたいな信頼ベースの関係性が好き。

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。

この手のアニメにしては相当面白い部類。大沼心信者としては嬉しいですね。『異世界デスマ』といい、やっぱりこういう題材が得意なのかもしれない。
調べたら次の大沼作品は『魔王学院の不適合者』とかいう、タイトルからしてちょっとヤバそうな感じですけど、コケないといいな…。

織田シナモン信長

知り合いで観ている人が全然いなかった印象。織田信長モノも食傷気味なのかも。ご飯食べながらのんびり観るには結構良かったんですけどね。
とにかく声優が豪華で、出番は少なかったけど松永久秀がお気に入りでした。あと結構主人公の女の子が可愛かった。

推しが武道館行ってくれたら死ぬ

kaitopoketto.hatenablog.com

ランウェイで笑って

絵が動かなさすぎる。作画崩壊こそしてなかったけど、これ紙芝居?みたいな止め絵が多すぎてしばしば盛り下がってしまったのがマイナス。
ストーリーはとても良かったのでもったいないな、とは思うんですけどね。2期あれば観たいけど、難しいかな…。

異種族レビュアーズ

キービジュアルとあらすじを見た時点ではドン引きだったけど、まさかこんなに面白いとは思わなかった。所謂ダークホースでしたね。
風俗レビューという体裁ながら、各種族の特徴について結構踏み込んで描いていて、思ったよりまともな作りだったのが良い意味で意外でした。あと主題歌が最高すぎる。

虚構推理

岩永琴子ちゃんは可愛かったけど、鋼人七瀬編が長すぎた。というか、『虚構推理 鋼人七瀬』ってタイトルだったんですね。それなら仕方ないか。
推理とは名ばかりで、虚構で真実を作っていく、みたいな展開がイマイチピンと来なかったのはあるかも。ゴッキーのアニメ、10年近くぶりに観たな…。

ドロヘドロ

バイオレンスな世界観、かつ何人ものキャラに焦点が当たる混沌とした展開ながら、何故か面白い。趣味じゃないはずなんだけど。不思議な作品だったなあ。
結局最後までストーリーも畳まないままだったし、いつでも2期が出来そうですね。

異世界かるてっと2

クロスオーバーしている作品の打率が高い。最後に慎重勇者も出てきたし、3期?はもっと増えるのかな。かるてっとどころではなくなってしまった。
内容は特になかったから感想としては残し辛いけど、レムの「ゼロから」をあそこまでしょうもない流れで使ってしまう展開には笑わせてもらいました。

インフィニット・デンドログラム

結局、最後まで「VRMMO内のNPCの生き死にに何をマジになっているんだ」という根本的なところへの違和感が払拭できなかったので、今ひとつ乗っていけませんでした。
そこの理由付けに納得がいかないと、誰と戦っていても、一見生死がかかってそうでも、「ゲーム内の出来事だしな…」ってなってしまう。どうにも、後味の悪い作品だったな…。


継続が『プリチャン』『プランダラ』。プランダラが2クールやるとは思わなかった。しかも学園編が始まるとかいう斜め上の展開だし…。
自分の中ではホームランこそないものの、良質なヒット作の多い良いクールだったと思います。今期もそこそこ期待できそうな作品が多くて楽しみ。

推しが武道館いってくれたら死ぬ ★★★★★★★★☆☆

いちばん、身近にある奇跡

いちばん、身近にある奇跡

  • 発売日: 2020/04/08
  • メディア: Prime Video


知り合いの声優オタク界隈でちょっと話題になっており、自分も気になっていたのですが、地上波でももちろん放送していなければ配信もなくて諦めざるを得ず…。
…でしたが、FOD会員が最初の1ヶ月無料ということを知り、入会してサッと見てすぐ退会すれば無料やん、ということに気づいてしまった。
早速観始めたらこれが結構面白くて、1日で全話観てしまった、というわけです。まあ1クールですしね。


20歳のフリーターである主人公・えりぴよが、偶然野外ライブを観たことがきっかけでChamJamのアイドル・市井舞菜にハマっていく、というお話。
アイドル・アイドルオタク業界を描きながら、アイドル同士の友情…いや百合か?みたいなものも描く、アイドル百合ギャグアニメ…なのかな?
押しが強いえりぴよと引っ込み思案な舞菜の間では上手く意思疎通が取れず、すれ違う様子がやや天丼気味のギャグ要素になっていました。


このアニメが面白いのは、アイドルファンの側を描いている点ですね。アイドルアニメは、やはりアイドル達の「物語」を共に追っていく楽しみがあるわけですが。
むしろ今作はそのファンに焦点が当たっているので、こういう「推し」がいる視聴者にはとても共感しやすいつくりになっている。その分ニッチだとも言えますが。
これだけ多くのアイドルがいる中で、巡り会えたことが奇跡だ」とか「幸せでいてくれさえすればいい」とか、オタクのセリフに所々共感ポイントがあって楽しい。
アイドルアニメを好きになったきっかけであるところの『WUG』に「アイドルとは物語」という名言がありますが、物語はアイドルの側だけではなく、ファンと紡ぐものでもある。
そういう点で、前のグループが解散してもなお、れおを推し続けるくまさは良いオタクだと思いました。作者が理想のオタクとして描いているらしいのも納得。


ただ、自分はアニメオタクだし、声優オタク…であるかは微妙なところですけど、やっぱりこういう全てを貢ぐタイプのアイドルオタクには壁を感じてしまうんですよね。
所謂「推し」に対して、自分はここまでする覚悟もお金もないけど、それでも好きな気持ちにそこまで差はないと思うし。この辺は価値観の違いなんだろうなあ。
もちろん、地上と地下では事情が違うのは分かるんですけどね。ハマったら身を滅ぼしそうだから丁度良いのかも。えりぴよもくまさも基も全員フリーターだしな…。
まあ、その辺の闇の深さを、キモい⇒ギャグ要素として昇華しているのが今作の上手い点ではあるのですが。楽しいだけでなく共感もできる、佳作アニメでした。

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 〜2人の英雄〜 ★★★★★★★★☆☆

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~二人の英雄~

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~二人の英雄~

  • 発売日: 2019/02/06
  • メディア: Prime Video


諸事情により、アニメのヒロアカとの出会いは劇場版第2作目だったわけですが、まだ1作目を観ていなかったので観ることにしました。
Netflixで配信されていて助かりました。しかしアニメ版はなぜか3期までしか配信されていないという。配信サービス4刀流だから問題ないけど。

白熱の期末試験が終わり、夏休みの林間合宿を控えた雄英高校メンバー。
デクとオールマイトは、ある人物からの招待を受け海外に浮かぶ巨大人工移動都市<I・アイランド>を訪れていた。
世界中の科学研究者たちの英知が集まったまさにサイエンスハリウッドのような島で個性やヒーローアイテムの研究成果を展示した
<I・エキスポ>が開催される中デクは“無個性”の少女・メリッサと出会う。メリッサに、かつて同じ“無個性”だった自分を重ねあわせるデク。
その時、突如鉄壁のセキュリティを誇るアイランドの警備システムが敵<ヴィラン>にハッキングされ島内全ての人間が人質に獲られてしまう!
いま、ヒーロー社会の構造を揺るがしかねない【ある計画】が発動する―!
その鍵を握るは、平和の象徴(ナンバーワンヒーロー)・オールマイト


公式サイトからあらすじを引用。時系列的には2期と3期の間らしい。テロを起こして島の人間を人質に取ったヴィランに対し、雄英の皆が立ち向かう、という筋立て。
最上階に陣取るヴィランを倒すため、力を合わせてどんどんタワーを登っていくのは単純に観ていて楽しかったです。峰田くん、こういう時意外に活躍するよな。


終盤で事件の意外な真相が明かされるわけですが、かつてのオールマイトを知る者だからこそ、ああいう発想に至ってしまうということだし、悲しい話ですよね。
そこにオール・フォー・ワンがつけ込んでくる展開があまりに綺麗すぎて、流石原作者が監修してる映画はオリジナルでも実質原作だよなあ、と思いました。
あとは、本編ではもう観られないであろうデクとオールマイトの共闘を楽しめるのがアツい。展開としては王道の中の王道だけど、こういうのでいいんですよね。


不満点としては、クラスの中で出番にかなりの偏りがあることですかね。常闇とか梅雨ちゃんクラスのキャラですらほぼ出番なかったのはちょっと驚いた。
この辺は2作目で改善されていたし、尺もそこまで長くないので仕方ないとは思うのですが。本編で描かれていた間のお話として違和感のない佳作でした。

ワンパンマン(第1期) ★★★★★★★★★☆

#01 最強の男

#01 最強の男

  • メディア: Prime Video


あらゆる敵をワンパンで倒してしまう最強のヒーロー・サイタマを主人公としたギャグアクション作品。
気になっていたけど観ていなかった作品を結構観られているので、この自粛も案外丁度良い機会なのかもしれないですね。暇だけど。


観る前は「ワンパンで全部片付くって、それヒーローものとして成立するのか?」と思ってたんですが、実際観てみるとそんな単純な話でもないんですよね。
強すぎるが故に信じてもらえず、世間に認められないサイタマと、サイタマを慕うサイボーグのジェノス。ジェノスも決して弱くはないけど、結構負けるんですよね。
他のヒーローがこの手の作品によくある葛藤や苦戦を色々しているところに、ワンパンで全てを片付けてしまう。メタ的な作品でありながら、決してそれだけではない。


例えば、サイタマを陥れようとするタンクトップ兄弟とか、守られたのに文句を言う住民とか、嫌な人間も結構出てくるところ。
最強の主人公が敵を倒して、結果住民に感謝される…という単純な筋書きにはならないところに、作品の妙味の1つがあって、この辺ちゃんとしてるからギャグも引き立つのかな。


作画も割と良いので、単純にヒーローものとしても楽しめるし、サイタマという全てを終わらせる存在を使ってギャグにも出来てしまう。面白い構造だと思いました。
宇宙最強レベルの異星人が攻めて来ても難なく倒してしまうのは笑ったし、ここまで徹底していると爽快感すらある。キャラも立ってて面白いし、観てよかったです。