久しぶりに橋本愛が見たくなったので、またAmazonプライム。Amazonの映画、有料でも数百円で観られるし、レンタルビデオ屋行く手間考えたらかなり便利ですよね。これは観放題でしたが。
主人公・紀子が10歳の時に病気で亡くなってしまった母が、20歳になるまでの間、毎年分のバースデーカードを書き溜めており、紀子と弟は毎年それを読んでいく…というストーリー。
概要を見たときに思わず「『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』10話「愛する人は ずっと見守っている」やんけ!!!」ってなってしまった。いや、誰でも思うよね。
紀子が4歳から結婚するまでをひたすらに描いた作品で、節目節目で泣かせようとしてくる。ピンク・レディーの解散コンサートのパンフに手紙挟んであるのはずるいやろ。
「学校サボって映画観に行きなさい」とか手紙に書いてくれるの、ロックなお母さんだな…とか思ってたら、少しずつ母の出自も明かされていくのが良かったですね。
中学時代のところと、あとは小豆島辺りがやっぱりピークかなあ。ユースケ・サンタマリア演じる父親は良かったけど、キレるシーンが急すぎてビビった。
もちろん、映っている時間は橋本愛が一番長いんですが、影の主役は母親役の宮崎あおいでしたね。割と声だけのシーンも多いのに、さすがの存在感というか。
弟もコメディリリーフとしてとても良いキャラしてましたね。3浪からの自分探しは笑うけど、あいつがいたおかげで雰囲気がマイルドになっていた気がする。
橋本愛について言えば、結構ポニーテールのシーンが多かったので、いつもの日本人形みたいなイメージはなかったですね。いくつか多部ちゃんに見えるシーンすらあった。
親と反抗して喧嘩するシーンが結構印象的だったんですが、あそこは橋本さんの提案から挿入されたとか。割と演者の意見が取り入れられた作品なんだな、と。
題材が題材のため、20年間くらいを描いている作品なので、劇的にドラマチックなことは序盤くらい、あとは割と起伏に乏しい展開が続く作品、とは言えると思います。
ただ、それくらい丁寧に描かれているため、観ながら、自分の幼少時代から学生時代を経て、今に至るまでに思いを馳せることができる。年末の結婚式を思い出してしまった。
…ただ、朝日放送が噛んでる作品だからなんでしょうけど、母娘ともに「アタック25」が好きで、紀子がアタック25を目指すようになる、みたいな後半の展開は謎すぎましたねw
アタック25で全体の2割弱は尺取ってたんじゃないか…?って感じだし、完全にテンポが悪くなってて笑いました。こう見えてクイズも好きなので、楽しむのは楽しみましたけど。
「第1回芥川賞を受賞した作家は?」が分からなくて負けるの、「そんなベタ問当てないとあかんやろ!!」とか思いながら観てました。完全に着眼点がズレている。