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喜びも悲しみも幾歳月 ★★★★★★★★☆☆

喜びも悲しみも幾歳月

喜びも悲しみも幾歳月

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video


燈台守一家の波乱に満ちた生活を描いた壮大なる年代記――― 巨匠・木下恵介監督が、自らのオリジナル脚本で描いた、燈台守夫婦の25年に渡る愛情物語。
北は北海道・納沙布岬から、南は五島列島女島まで、当時、日本映画界始まって以来といわれた全国15ヵ所の日本縦断ロケを敢行した感動大作。
主演のふたりに、当時数々の賞に輝き絶好調の佐田啓二高峰秀子が扮し、25年にわたる歳月の流れを見事に演じきっている。


木下作品の中ではまだかろうじて名前を知っていたやつ。灯台守として、日本全国を北から南まで転勤する生活を送る夫婦を描いた作品。
印象的なのはまず映像美でしょうか。北海道の厳しい冬から、五島列島の綺麗な海まで。ロードムービーとしての価値は割と高いように思います。
そして主題歌。これ名曲すぎますね。実は観てから少し時間が経ってるんですが、未だに口ずさみたくなってしまう。


ただ、こういう「困難を夫婦二人で乗り越えていく」みたいなストーリーラインには、不適合者なのでイマイチ乗っていけず、というところでした。
一つ一つのエピソードがものすごく面白い、というタイプの作品ではないので、これで2時間40分は流石に長い。つまらないわけではないんだけど…。
そういえば、戦争逃れをするために灯台守になったんだろう、とか揶揄されるシーンがありましたが、こんな過酷な転勤を繰り返すのは、ある意味戦争よりキツいのでは…。
今はこの職業自体がなくなってしまったけど、こういう国のために必死で働いている地方公務員もいた(いる)んだなあ、と。色々な意味で美しい作品ではある。