適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

上田麗奈「Nebula」


夏季休暇中に出ていたから買いに行こうかと思ったけど結局家から出る気にならず、気づいたらサブスクにあったので。


聴いていくうちに、この人の独特なアーティスト性を改めて強く感じました。
1曲目の『うつくしいひと』を聴いた時点では、透明感のある声で歌い上げていて、落ち着いた良い曲だな、くらいの印象だったのですが…。
『白昼夢』も、いきなり不協和音から始まるのにはとまどったけど、まだ半分くらいは綺麗さを残しているかな?くらいの印象。


『Poème en prose』は…なんなんだこれは( そこからテクノっぽい『scapesheep』に繋がり、さらに『アリアドネ』。
3拍子はとりあえず好きなので冒頭でピンと来たのは確かだけど、この曲もなかなか感情のこもり方がえげつない。「歌」と「演技」の境界がわからなくなる。


そこから『デスコロール』『プランクトン』は、印象で言うと「沈んでいる」感じで(プランクトン、という曲名から海中を連想しました)、そこからは浮上していく。
『anemone』とか、まずこれが先行公開されてたのを調べてて知ったんですが、こういうコンセプトのアルバムだと錯覚してしまいそう。実際すごく浮き沈みがあるのに。
『わたしのままで』は、アルバム内では牧野由依さんの『私について』みたいな位置づけの曲っぽいイメージ。『wall』のコトリンゴ感もすごく好きですね。


普段そこまで意識して音楽を聴くことがないんですが、このアルバムは一連の流れみたいなものがはっきりあって面白いな、と思いました。やっぱり、無二の才能だよなー。