適当な日常を綴る’

万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

上田麗奈『Empathy』

Empathy

Empathy

  • アーティスト:上田麗奈
  • 発売日: 2020/03/18
  • メディア: CD


職場の後輩がファンだったので、貸してもらいました。他の人目当てに買った声優雑誌で、面白い音楽をやってるらしい、というインタビュー記事を読んで、気になっていたんですよね。
ここ数年は様々な作品で活躍されている上田さんですが、自分は今でも『プリパラ』64話「ハムとあじみ」であじみ先生が初登場した時の衝撃が忘れられません。
「このぶっとんだキャラ演じてる人誰??」ってなって調べて、始めて意識した気がします。64話の視聴カロリーが高すぎて力尽き、その日はそこで寝てしまったのも良い思い出。


…で、聴いてみるとかなり個性的なアルバムで面白い。表現が難しいけど、「声優がアーティストとして歌っている」というより「声を楽器の一つとして、演奏しつつ演技している」みたいな。
歌声に感情が乗るあまり、音程が不安定になっている箇所がいくつかあるのが特徴的。単に音をなぞるのではなく、歌声で演技する。声優がリリースするアルバムの一つの正解なのでは。
最初の数曲は明るい感じなのに、インストを挟んで少しずつ曲調が変わっていくのも楽しい。前半と後半では別のアルバムの様相を呈しているんですよね。
珍しいタイプの音楽をやっている声優アーティストだったので、後輩が推すのも分かる気がしました。そういえば、悠木碧さんとかもこの手の路線の曲あった気がするな。


natalie.mu


結構変わったアルバムだと思ったので、どういう経緯で作られたのか気になって、インタビュー記事を読んでいたら、結構興味深いことが書いてありました。

──今挙げた2曲以外の作詞に関しては、上田さんから各作家さんへ何かしら要望をお伝えしたんですか?


はい。今回はどの曲も、私が今まで声優として演じてきたキャラクターたちに対して、私自身が共感した部分をすくい取って、
それを歌を通して表現しようという気持ちで1曲1曲作っていったんです。
なので、まず「私はこの作品のこのキャラクターのこういうところに共感しました」というリストを作ってお送りして。
そのうえで、各作家さんが書いてくださった歌詞に対して、場合によっては少しニュアンスを変えていただいたり、そういうディスカッションをしながら詰めていきました。


アルバムタイトルの『Empathy(共感)』は、今まで演じてきたキャラクターへの共感だったのか、と。
アンサーソングではないですけど、そういう意図で作られている。それを知ってから歌詞を見ると、色々想像できて面白かったです。
『シスターシティーズ』の前週にこんな作品が出ていたのか…。方向性は違うけど、どちらもとても才能を感じる。他の曲も聴いてみようかな?