適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

グランド・ホテル ★★★★★★★★☆☆

過去の想い出を引きずるバレリーナ、彼女の真珠の首飾りを狙う、カイゲルン男爵を自称する泥棒。
事業が危機にある入り婿社長のプライジング、彼の速記者フレム、余命あと僅かなクリングラインの五人による、
一日半の人間模様を描く。当時のMGMスターを豪華に配役。

というわけで、1933年に公開された『THE 有頂天ホテル』のオマージュ元を。パロディの原点にはなるべく当たるのが、15年以上ぱにぽにアイコンを愛用する者の性(サガ)。


有頂天ホテル』の方を先に観たので、もっと登場人物が多いのかと思っていたけど、メインの登場人物は5人だけ。ロビーを映しながら『美しく青きドナウ』が流れるシーンがオシャレで好き。
それでも、最初は相関関係を把握するのにやや苦労しました。カイゲルン男爵、悪人になりきれなかったが故に悲劇的な結末を…。
お人好しなクリングラインが好きで観ていたら、「女性に縁がない男は最早生きる価値がない」とか言われてて笑ってしまった。旧世代の価値観なら仕方ないな!


グレタ・ガルボ、それこそ呉田軽穂とかで名前は知ってたけどこんな顔だったんですね。どちらかと言うとジョーン・クロフォードの美貌のほうが印象的でしたが。
カイゲルン男爵とクリングライン役の俳優は兄弟だったと知って、俳優一家やん…と思っていたら、孫がドリュー・バリモアだと知って更に驚いた。そういう家系なんだな。
話はまあまあ面白かったけど、当時としては画期的だった手法も今ではありふれているわけで、歴史の勉強みたいな側面も強いかな。それも含めて楽しいんですけどね。