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オッドタクシー イン・ザ・ウッズ ★★★★★★★★☆☆

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偏屈で無口な変わり者・小戸川。個人タクシーの運転手として街を流しながらも、なるべく他人と関わらないように、平凡な日々を過ごしていた。
ところが、ある日、思い掛けず、 『練馬区女子高生失踪事件』に巻き込まれてしまう。さらに、小戸川の周囲からは、「一人暮らしの部屋から話し声が聞こえた」など、不穏な証言も。
事件は、億を超える巨額の金、目的不明の半グレ集団、売り出し中のアイドル、カリスマ化されていく大学生など、様々な事物が絡み、 収拾不可能なほど混沌としていく。


それでも、ある計画の実行をきっかけに、事態は一気に収束。一連の出来事は、多くの悲しみや不条理をはらみながら、いったんの結末を見た。……かに思われた。


事件後、かかわっていた人々が、口々に証言する。見えていた出来事の裏の裏。本当はそこで、何が起きていたのか…を。
それらを繋ぎ合わせることで浮かび上がってくる、事件の新たな輪郭。
一人のタクシードライバーが体験した、“人生を一変させるような出来事”がカタチを変え、未来へと続く運命の歯車が再び揺さぶられていく。


気持ち悪いオタク日記が最新記事だと見栄えが悪いので、さっさと更新しようとは思っていたものの、最近忙しくてついつい後回しになってしまった。
3、4月が忙しいことは前から分かっていたし、精神的にはそこまでしんどくないのですが、帰宅が遅くなると疲労は溜まるし、休日は休みたくなる。加齢かな…。


そんな感じで体が休みたがっていたのですが、オッドタクシーのネタバレを踏むのが嫌だったので、夕方から観に行ってきました。
上映館が少ないので、いつも通りの越県。下手したら映画観た時間より移動時間の方が長かったまである。珍しくというか、席は結構埋まってました。


関係者へのインタビュー形式をとった総集編に、ラスト10分?くらいは最終回のその後を描いたシーンが追加されていました。
インタビュアーは誰か?とか、そもそもこのインタビューを受けているのはどの時系列?とか、色々考えながら観られたし、本編自体も面白いので退屈はしなかったかな。
本編とは直接関係ない、というか自分のせいなんですけど、最近「もうすぐ春が来そうなんだ」のスタンプを多用しすぎて、柿花がそのセリフを発した時に笑いそうになってしまった。


最終回のラストシーンの後の描写については、期待した通りというか、張り詰めたような緊張感でワクワクしました。これを観るためにお金と時間を使ってるわけですからね。
神回避はともかくとして、なぜかエンディングで柿花が警察に表彰されていたことを考えると、偶然居合わせた柿花が取り押さえた、みたいな解釈で合ってるのかな?
エンディングといえば、主要キャラでの花見が描かれてたけど、市村と柿花が同席してるの気まずすぎるだろ。普通に考えたらいたたまれない雰囲気になりそうなもんだけど…。


基本的には総集編なので配信版以上の感想があるわけでもないのですが、単純に「商業的な要請で作られた作品なのかなあ」という印象は否めず。
どうなるかは視聴者に任せる、というあの余韻のある終わり方が粋であり、良さでもあると思うので、はっきりと描いてしまったのはちょっと無粋だったかな。
インタビュアー達は何者だよとか、長島は結局…とか、全ての謎が明かされたわけでもなく。最後の実写映像は何だったんだ。ちょっとクリフハンガーが過ぎるよなー。
あと、自分はこの作品独特の、ちょっとペダンチックな会話劇が好きだったのですが、総集編という都合上、その辺がオミットされてしまったのも残念でしたね。
観たことへの後悔とかはないけど、もし何の情報も入れずに観に行っていたらちょっとがっかりしていたかもしれない。続編とかは本当にいいので、木下監督の新作が観たいですね。