適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

すずめの戸締まり ★★★★★★★★★☆

九州の静かな港町で叔母と暮らす17歳の少女、岩戸鈴芽。
ある日の登校中、美しい青年とすれ違った鈴芽は、「扉を探してるんだ」という彼を追って、山中の廃墟へと辿りつく。
しかしそこにあったのは、崩壊から取り残されたように、ぽつんとたたずむ古ぼけた白い扉だけ。
何かに引き寄せられるように、鈴芽はその扉に手を伸ばすが……。

やがて、日本各地で次々に開き始める扉。
その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。
―――星と、夕陽と、朝の空と。
迷い込んだその場所には、すべての時間が溶けあったような、空があった―――

不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”がはじまる。


ネタバレを踏まないようにネットの海を彷徨うのが面倒なので、ライブ翌日の休みを利用して早めに観に行くことに。平日朝だったけど、そこそこ人いましたね。
地震がちょっと出てくるらしい?くらいの前情報は持っていたのですが、これだけガッツリ地震が関わってくるのは予想外でした。
一応自分も阪神淡路大震災は被災しているので、「神戸で地震とかシャレにならんやろ」とか思ってたら、そもそも東日本大震災がモチーフだったという。


宮崎から愛媛、神戸、東京、宮城と、転々としていくロードムービーとしては面白かったです。ご都合主義ではあったけど、それは言っても仕方ないし。
鈴芽が草太に惹かれた理由が謎だったので、勢いすげえな…と思っていましたが、一応、過去のエピソードが最後に語られたから納得…なのか?
昔の新海作品特有の気持ち悪さはかなり抑えめでしたが、椅子になって女子高生に座られる、というところはちょっと片鱗出てましたね。拘りなのかな。


特典の小冊子を読んだ限り、監督も賛否両論は覚悟の上だったらしいのですが、東日本大震災を直接経験していない自分ですら、後半は胸が苦しくなりましたね。
実際の被災者は結構キツかったんじゃないかと想像するわけですが、どうなんだろう。勝手に想像できることではないのはもちろん承知の上ですが。
天災を人の行いによって起こるもの、としているのも結構チャレンジングだし、忘れることで悲しみを乗り越えろ、という結論も難消化性。難しい作品でしたね…。



食べ終わった後は友人とカツカレー。普段カツカレーって食べないけど、美味しかったですね。川崎にこんなお店あるんだな。
旅行割クーポンは職場のお土産に使ったのですが、ライブに行ったって言ったら「ラブライブですか?」とか言われてキレました。拙者オタクではござらんので。