適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

花束みたいな恋をした ★★★★★★★★★☆

この年になって初めて、M-1グランプリ決勝を観ました。どれだけテレビから距離をおいて生活しているのかがよくわかる。まあ観たのはYouTubeでなんですが。
下位2組以外はどれも面白かったけど、真空ジェシカロングコートダディさや香辺りが特に笑ったかな。自分が細かいネタ好きなだけですね。
細かい、といえば、毎年楽しみにしている『細かすぎて~』もありましたね。『トイ・ストーリー』好きなので、今年の優勝は文句なし。ラストのネタ、どのシーンかすぐわかるw

東京・京王線明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音麦(菅田将暉)と 八谷絹(有村架純)。
好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。
近所にお気に入りのパン屋を見つけて、拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、
日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが…。
まばゆいほどの煌めきと、胸を締め付ける切なさに包まれた〈恋する月日のすべて〉を、唯一無二の言葉で紡ぐ忘れられない5年間。
最高峰のスタッフとキャストが贈る、不滅のラブストーリー誕生!
──これはきっと、私たちの物語。


…さて、ネトフリの課金がもったいないので、なにか観ようと探していたら、昨年話題になった『花恋』があったので観てみることに。
サブカル系大学生男女による5年間の恋愛(途中で社会人になるけど)を描いた作品で、期待していたよりも面白かったです。


まず感心したのが、サブカル大学生のイタさをかなりのリアリティを持って描いていたこと。『東京ラブストーリー』の人、ってイメージだったけど、こんな今風の大学生を描けるのか。
言語化するのが難しいのですが、内容より作者名、作品名で一種のマウントを取り合うような、特有のイタさ。実は制作者がサブカル大学生をバカにしてるのでは?


中盤からは就職した麦が長時間労働により趣味に割く時間が失われ、ソシャゲしかできなくなるという嫌なリアリティにまた笑う。こういう元オタクだった存在、かなりいそう…。
2人の気持ちが離れていくのを見ていて思ったけど、どちらの気持ちにも共感できるよなあ。社会人最初の数年って余裕なくなりがちだけど、パートナーが意識高い系になってたら嫌だわ。


正直、恋愛にあまり興味が無い割に、昔から恋愛モノが好きなのですが、理由としては「割り切ってファンタジーとして楽しめる」という点が大きいのではないかと思っています。
なので、普段は恋愛作品を見ても劣等感や羨ましさは特に感じないのですが、この作品に関しては、「大学生の頃にこんなイタい恋愛できたら楽しかったかも」と思ってしまった。
平均的な陰キャよりは濃い陰キャの青春を過ごした自負はあれど、こういうサブカル系の彼女がいたら、楽しかったかもしれないな、と。そう思わせるだけの面白さがありましたね。
そういえば、結局「花束みたいな恋」って何だったんだろう。自分は「綺麗だけど長続きはしない」みたいなニュアンスで解釈したけど、色々な捉え方がありそう。