適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

ロードムービー

昨日移動中に『しょにおや!~いっしょにおやすみプロジェクト~ 汐里ともっとのんびり過ごしませんか?【CV:上田麗奈】』を聴いてて思い出したけど、次の週末は家族との温泉旅行だった。
コロナでなくなっていた直通の夜行バスが復活していたのに気づかず、新幹線+夜行バスとかいう面倒な旅程なのですが、自分の体力がバスに耐えられるかちょっと心配。
そもそも、よくある声優イベントみたいに数ヶ月前に予定が決まるなら、夜行バスと飛行機の早割がほぼ同額で、バスを選ぶ理由がないという。今度から関西に行く時は選択肢にしよう。


運動神経抜群で学校の人気者のトシと気弱で友達の少ないワタル。小学五年生の彼らはある日、家出を決意する。
きっかけは新学期。組替えで親しくなった二人がクラスから孤立し始めたことだった。「大丈夫、きっとうまくいく」(「ロードムービー」)。
いつか見たあの校舎へ、懐かしさを刺激する表題作他、4編(「街灯」/「道の先」/「トーキョー語り」/「雪の降る道」 )収録。


『冷たい校舎の時は止まる』のスピンオフ作品。彼らのその後やその前が描かれているので、『冷たい校舎』を読んだ人は読むべき作品かな。
表題作の『ロードムービー』、良かったけど、この叙述トリックって必要だった?確かに読んでて違和感は何度かあったんだけど。しかし『冷たい校舎』との繋がりが良い。
前作(?)とだけではなく、この短編内でも時系列が繋がっていて、同じ登場人物が登場する仕掛けも面白かった。途中までは全く気づかなかったけど。
『冷たい校舎』の時は深月に対してみんな過保護すぎだろと思っていたけど、『雪の降る道』を読んだら、この恩があるなら鷹野は守ろうとするよな、とも思う。


転校がテーマになっているエピソードが多く、また「何者にもなれない焦燥感」も描かれていたけど、この辺はやはり対象年齢から外れてしまっているなあ。
干支一回りより前のことだから記憶が定かでないけど、自分は昔も今も「何になりたいか、なるべきか」という問い自体を深く考えようとしない人間なんだと思います。
ラソンから降りて、日々の暮らしに小さな幸せと目標を見出す方が心身ともに健康に暮らせると思うんだけどな。自分の身の回りでは真剣に生きてる人ほど精神病みがちに見えるし…。