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邪神ちゃんドロップキック' ★★★★★★★★★☆

#1 1話

#1 1話

  • メディア: Prime Video


名作アニメ『邪神ちゃんドロップキック』の2期がようやく放送開始されたので、早速Amazonプライムで観てみたら、なんと全11話が一挙公開されていました。
一気に観てしまうのは勿体ないので、1日に1話ずつ観ていたのですが、配信開始から11日目の今日、遂に観終わってしまった。3期もやってほしい。


女子大生の花園ゆりねが魔界から悪魔・邪神ちゃんを呼び出したものの、帰す方法が分からないので同居することに。
召喚者が死ねば魔界に帰れる、とゆりねを殺そうとする邪神ちゃんを、毎回ゆりねが返り討ちにする、というのがお約束の、ちょっとグロいコメディ作品。
自分の世代だと、ちょっと『撲殺天使ドクロちゃん』を彷彿とさせますね。あれも原作含めてかなり好きだったんですが、当時友人にはあまり理解されなかったな。ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~。


2期は1期と比べて、単発ネタやパロディネタ、メタネタの比率が増え、より内輪ノリ感が増していたように思いました。「誰が得するんだ…」みたいな昭和ネタが多くていっそ清々しい。
小ネタの積み重ねになっても(ネタが増えた分、ダダ滑りなものも結構あったけど)面白いのは、各々のキャラ付けがはっきりしていて観やすい、という点にあるのかなと思いました。
邪神ちゃんはクズだし、ゆりねは何でもアリだし、メデューサは甘いし、ぺこらは貧乏…等々、コメディにおける立ち位置が明確になっている。
色々あっても結局は邪神ちゃんが調子に乗った挙げ句ボコボコにされる、という部分も結構共通してるし。分かりやすいながら、毎回色々変化をつけてくるというか。


話が分かりやすいのに対し、スタッフの悪ノリネタがどう出るかは予測不能なのも面白く、「次はどんなしょうもないネタを入れてくるんだろう」というのが毎回楽しみでした。
1話の唐突なクジラックスネタには爆笑しましたが、基本的には失笑の部類のほうが多かったかも( でも、この空気感がとても好きなんですよね。


最終話、ほぼ全編総集編の上に、Bパートはほぼ全部『神保町哀歌』のフル(10分)を流して終わったのは斬新すぎましたね。これ、地上波の放送でもやるんだろうか…。
これだけ楽しんでいるなら、クラファンにもお金を出しておけば良かったかな、と今更思ったり。カルト的人気のある作品だとは思いますが、自分にドストライクな作品なのは間違いない。
15年近く『ぱにぽにだっしゅ!』アイコンにしている人間なので、このノリの作品が嫌いなわけないんですけどね。意外に近年こういう作品が少ないので、貴重なんだよなー。

2019年度冬クールアニメ総括2

前書いてなかった分をまとめて。何か忘れているかもしれないけど、まあ多分こんなもんでしょ…。

恋する小惑星

途中まではストーリーが弱くてあまり惹かれませんでしたが、中盤以降楽しめるようになりました。というか前半はキャラの名前すらあまり覚えていなかった(
メインキャラにこの手のアニメ特有のトラブルメーカーがいなかったから地味だったのかも。すずちゃんみたいに、脇には結構濃いキャラ多かったですけどね。

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝

キャラクターが多すぎて個々の描写が薄かったのでイマイチハマれず。原作のキャラが多そうだし仕方ないのかなあ。
最終話でマミさんがヘラってたり、さやかちゃんが出てきたりしたのは面白かったですけど。強いメンヘラ、厄介すぎる…。
まあ、元からまどマギ自体もそこそこ好きだけど、くらいだったしこんなもんかな。僕が愛していたのはギャグテイストのシャフトだったのだ。

映像研には手を出すな!

面白かった。やはり湯浅監督の作品は良いですね。個人的には芝浜祭で映画を上映するところがピークだったかな。
「友達じゃなくて仲間」っていう3人の関係が良い。『推し武道』の「友達より同僚って感じ」とか「推しは友達じゃないしなあ」みたいな信頼ベースの関係性が好き。

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。

この手のアニメにしては相当面白い部類。大沼心信者としては嬉しいですね。『異世界デスマ』といい、やっぱりこういう題材が得意なのかもしれない。
調べたら次の大沼作品は『魔王学院の不適合者』とかいう、タイトルからしてちょっとヤバそうな感じですけど、コケないといいな…。

織田シナモン信長

知り合いで観ている人が全然いなかった印象。織田信長モノも食傷気味なのかも。ご飯食べながらのんびり観るには結構良かったんですけどね。
とにかく声優が豪華で、出番は少なかったけど松永久秀がお気に入りでした。あと結構主人公の女の子が可愛かった。

推しが武道館行ってくれたら死ぬ

kaitopoketto.hatenablog.com

ランウェイで笑って

絵が動かなさすぎる。作画崩壊こそしてなかったけど、これ紙芝居?みたいな止め絵が多すぎてしばしば盛り下がってしまったのがマイナス。
ストーリーはとても良かったのでもったいないな、とは思うんですけどね。2期あれば観たいけど、難しいかな…。

異種族レビュアーズ

キービジュアルとあらすじを見た時点ではドン引きだったけど、まさかこんなに面白いとは思わなかった。所謂ダークホースでしたね。
風俗レビューという体裁ながら、各種族の特徴について結構踏み込んで描いていて、思ったよりまともな作りだったのが良い意味で意外でした。あと主題歌が最高すぎる。

虚構推理

岩永琴子ちゃんは可愛かったけど、鋼人七瀬編が長すぎた。というか、『虚構推理 鋼人七瀬』ってタイトルだったんですね。それなら仕方ないか。
推理とは名ばかりで、虚構で真実を作っていく、みたいな展開がイマイチピンと来なかったのはあるかも。ゴッキーのアニメ、10年近くぶりに観たな…。

ドロヘドロ

バイオレンスな世界観、かつ何人ものキャラに焦点が当たる混沌とした展開ながら、何故か面白い。趣味じゃないはずなんだけど。不思議な作品だったなあ。
結局最後までストーリーも畳まないままだったし、いつでも2期が出来そうですね。

異世界かるてっと2

クロスオーバーしている作品の打率が高い。最後に慎重勇者も出てきたし、3期?はもっと増えるのかな。かるてっとどころではなくなってしまった。
内容は特になかったから感想としては残し辛いけど、レムの「ゼロから」をあそこまでしょうもない流れで使ってしまう展開には笑わせてもらいました。

インフィニット・デンドログラム

結局、最後まで「VRMMO内のNPCの生き死にに何をマジになっているんだ」という根本的なところへの違和感が払拭できなかったので、今ひとつ乗っていけませんでした。
そこの理由付けに納得がいかないと、誰と戦っていても、一見生死がかかってそうでも、「ゲーム内の出来事だしな…」ってなってしまう。どうにも、後味の悪い作品だったな…。


継続が『プリチャン』『プランダラ』。プランダラが2クールやるとは思わなかった。しかも学園編が始まるとかいう斜め上の展開だし…。
自分の中ではホームランこそないものの、良質なヒット作の多い良いクールだったと思います。今期もそこそこ期待できそうな作品が多くて楽しみ。

推しが武道館いってくれたら死ぬ ★★★★★★★★☆☆

いちばん、身近にある奇跡

いちばん、身近にある奇跡

  • 発売日: 2020/04/08
  • メディア: Prime Video


知り合いの声優オタク界隈でちょっと話題になっており、自分も気になっていたのですが、地上波でももちろん放送していなければ配信もなくて諦めざるを得ず…。
…でしたが、FOD会員が最初の1ヶ月無料ということを知り、入会してサッと見てすぐ退会すれば無料やん、ということに気づいてしまった。
早速観始めたらこれが結構面白くて、1日で全話観てしまった、というわけです。まあ1クールですしね。


20歳のフリーターである主人公・えりぴよが、偶然野外ライブを観たことがきっかけでChamJamのアイドル・市井舞菜にハマっていく、というお話。
アイドル・アイドルオタク業界を描きながら、アイドル同士の友情…いや百合か?みたいなものも描く、アイドル百合ギャグアニメ…なのかな?
押しが強いえりぴよと引っ込み思案な舞菜の間では上手く意思疎通が取れず、すれ違う様子がやや天丼気味のギャグ要素になっていました。


このアニメが面白いのは、アイドルファンの側を描いている点ですね。アイドルアニメは、やはりアイドル達の「物語」を共に追っていく楽しみがあるわけですが。
むしろ今作はそのファンに焦点が当たっているので、こういう「推し」がいる視聴者にはとても共感しやすいつくりになっている。その分ニッチだとも言えますが。
これだけ多くのアイドルがいる中で、巡り会えたことが奇跡だ」とか「幸せでいてくれさえすればいい」とか、オタクのセリフに所々共感ポイントがあって楽しい。
アイドルアニメを好きになったきっかけであるところの『WUG』に「アイドルとは物語」という名言がありますが、物語はアイドルの側だけではなく、ファンと紡ぐものでもある。
そういう点で、前のグループが解散してもなお、れおを推し続けるくまさは良いオタクだと思いました。作者が理想のオタクとして描いているらしいのも納得。


ただ、自分はアニメオタクだし、声優オタク…であるかは微妙なところですけど、やっぱりこういう全てを貢ぐタイプのアイドルオタクには壁を感じてしまうんですよね。
所謂「推し」に対して、自分はここまでする覚悟もお金もないけど、それでも好きな気持ちにそこまで差はないと思うし。この辺は価値観の違いなんだろうなあ。
もちろん、地上と地下では事情が違うのは分かるんですけどね。ハマったら身を滅ぼしそうだから丁度良いのかも。えりぴよもくまさも基も全員フリーターだしな…。
まあ、その辺の闇の深さを、キモい⇒ギャグ要素として昇華しているのが今作の上手い点ではあるのですが。楽しいだけでなく共感もできる、佳作アニメでした。

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 〜2人の英雄〜 ★★★★★★★★☆☆

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~二人の英雄~

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~二人の英雄~

  • 発売日: 2019/02/06
  • メディア: Prime Video


諸事情により、アニメのヒロアカとの出会いは劇場版第2作目だったわけですが、まだ1作目を観ていなかったので観ることにしました。
Netflixで配信されていて助かりました。しかしアニメ版はなぜか3期までしか配信されていないという。配信サービス4刀流だから問題ないけど。

白熱の期末試験が終わり、夏休みの林間合宿を控えた雄英高校メンバー。
デクとオールマイトは、ある人物からの招待を受け海外に浮かぶ巨大人工移動都市<I・アイランド>を訪れていた。
世界中の科学研究者たちの英知が集まったまさにサイエンスハリウッドのような島で個性やヒーローアイテムの研究成果を展示した
<I・エキスポ>が開催される中デクは“無個性”の少女・メリッサと出会う。メリッサに、かつて同じ“無個性”だった自分を重ねあわせるデク。
その時、突如鉄壁のセキュリティを誇るアイランドの警備システムが敵<ヴィラン>にハッキングされ島内全ての人間が人質に獲られてしまう!
いま、ヒーロー社会の構造を揺るがしかねない【ある計画】が発動する―!
その鍵を握るは、平和の象徴(ナンバーワンヒーロー)・オールマイト


公式サイトからあらすじを引用。時系列的には2期と3期の間らしい。テロを起こして島の人間を人質に取ったヴィランに対し、雄英の皆が立ち向かう、という筋立て。
最上階に陣取るヴィランを倒すため、力を合わせてどんどんタワーを登っていくのは単純に観ていて楽しかったです。峰田くん、こういう時意外に活躍するよな。


終盤で事件の意外な真相が明かされるわけですが、かつてのオールマイトを知る者だからこそ、ああいう発想に至ってしまうということだし、悲しい話ですよね。
そこにオール・フォー・ワンがつけ込んでくる展開があまりに綺麗すぎて、流石原作者が監修してる映画はオリジナルでも実質原作だよなあ、と思いました。
あとは、本編ではもう観られないであろうデクとオールマイトの共闘を楽しめるのがアツい。展開としては王道の中の王道だけど、こういうのでいいんですよね。


不満点としては、クラスの中で出番にかなりの偏りがあることですかね。常闇とか梅雨ちゃんクラスのキャラですらほぼ出番なかったのはちょっと驚いた。
この辺は2作目で改善されていたし、尺もそこまで長くないので仕方ないとは思うのですが。本編で描かれていた間のお話として違和感のない佳作でした。

ワンパンマン(第1期) ★★★★★★★★★☆

#01 最強の男

#01 最強の男

  • メディア: Prime Video


あらゆる敵をワンパンで倒してしまう最強のヒーロー・サイタマを主人公としたギャグアクション作品。
気になっていたけど観ていなかった作品を結構観られているので、この自粛も案外丁度良い機会なのかもしれないですね。暇だけど。


観る前は「ワンパンで全部片付くって、それヒーローものとして成立するのか?」と思ってたんですが、実際観てみるとそんな単純な話でもないんですよね。
強すぎるが故に信じてもらえず、世間に認められないサイタマと、サイタマを慕うサイボーグのジェノス。ジェノスも決して弱くはないけど、結構負けるんですよね。
他のヒーローがこの手の作品によくある葛藤や苦戦を色々しているところに、ワンパンで全てを片付けてしまう。メタ的な作品でありながら、決してそれだけではない。


例えば、サイタマを陥れようとするタンクトップ兄弟とか、守られたのに文句を言う住民とか、嫌な人間も結構出てくるところ。
最強の主人公が敵を倒して、結果住民に感謝される…という単純な筋書きにはならないところに、作品の妙味の1つがあって、この辺ちゃんとしてるからギャグも引き立つのかな。


作画も割と良いので、単純にヒーローものとしても楽しめるし、サイタマという全てを終わらせる存在を使ってギャグにも出来てしまう。面白い構造だと思いました。
宇宙最強レベルの異星人が攻めて来ても難なく倒してしまうのは笑ったし、ここまで徹底していると爽快感すらある。キャラも立ってて面白いし、観てよかったです。

僕のヒーローアカデミア(第2期) ★★★★★★★★★★

第23話 轟焦凍:オリジン

第23話 轟焦凍:オリジン

  • 発売日: 2017/06/04
  • メディア: Prime Video


休日に家にいるとアニメ視聴が進みますね。というわけで、最近はずっとdアニメストアでヒロアカを観ています。
普段使いしているのがバンダイチャンネルなので、dアニメは過去作品を一気観する時くらいしか使わないのですが、最近は結構お世話になってますね。


大まかに言うと、2期は前半の1クールが体育祭、2クール目の前半がヒーロー殺しステインとの戦い、2クール目の後半が期末試験、という感じでした。
とにかく、2クールずっと盛り上がりっぱなしで、息付く暇もない。面白すぎて一気に観てしまいますね。


2期はデクももちろんなんですが、轟や爆豪、お茶子や飯田、八百万、果ては峰田に至るまで、ヒーローとしての矜持や、葛藤を乗り越える様子が描かれているのがとても良い。
この尺があるからこそではありますが、掘り下げがきちんとなされているので、どんどん作品に引き込まれていくんですよね。贅沢なアニメだな、と思います。
作画もすごいので能力バトルものとしても楽しめますし、能力の成長に合わせてキャラも成長していく様子も楽しめる。加えて、その様子を楽しめるA組の生徒の数も多いし。
敵となる死柄木も、最終話で何を目的にするか気づく展開は良かったですね。ヒーローものって、「正義とは何か?」という命題は避けて通れないと思っていて。
ヒロアカは個々人や勢力ごとの正義のあり方を丁寧に描写しているのがポイント高い。ボンズのアニメも結構長いこと観てるけど、最高傑作では?ホスト部超えたかもな…。

2019年度冬クールアニメ総括1

遅く帰ってきてご飯を食べて寝るだけの季節が来てしまい辛い。…でも、今年は自粛ムードだからみんなに比べて自分は…ってなりにくいだけマシかも。
さて、ぼちぼち観ていた作品が終わり始めたので、例によって少しずつ。

ラディアン 第2シリーズ

4クール弱かけて描いたセトの成長。一本筋が通っていて、王道なファンタジーとしてクオリティが高かったです。
ただ、2期は勢力が多すぎて、1期の特に後半で描かれていた差別と排斥について掘り下げきれなかった印象。原作のストック的に続きはないだろうなあ。

魔入りました!入間くん

決してつまらなくはなかったけど、コメディ、ストーリーライン、キャラクター、様々な面において今ひとつというか、インパクトがちょっと弱かったかなあ。
特にストーリー、キリヲ絡みにこんな尺を使って、後半のクライマックスに持ってくるほどだったのか…?原作は知らないけど、上手いこと取捨選択しても良かったのでは。

ダーウィンズゲーム

能力バトル+デスゲームという手垢ジャンルでしたが、決して強くはない能力を使って、どう敵を倒すか、そして増えた仲間との連携。
キャスト陣も良い演技だったし、ベタでもちゃんと面白ければそれが一番なんですよね。なんか最後にいきなりイキり無双みたいな終わり方だったのは驚いたけど。

へやキャン△

良くも悪くも、次との繋ぎだったのかな、と。へやとか言うけど割とずっと外出てたよな…?

群れなせ!シートン学園

端的に言うと、萌え要素を足した面白いけものフレンズ。ここ数年、博史池畠監督作品はハズレがないですね。動物に関する豆知識が結構入ってて、勉強になりました。
木野日菜小原好美久野美咲田村ゆかり齋藤彩夏金田朋子まで、特徴的な声の声優さんが多く起用されていて、声フェチにはかなりポイントの高い作品でもありました。

うちタマ?! ~うちのタマ知りませんか?~

異世界あり、ラップあり、人情噺あり。なんでもありの自由空間でしたね。作画も安定してたし、毎回変わる主題歌も楽しみだしで、毎週配信が待ち遠しかったです。
…まあ、15分くらいの枠でも良かったのでは?という気はしないでもないですが。ノイタミナにしてはとっつきやすい作品だったんじゃないかな。

理系が恋に落ちたので証明してみた。

kaitopoketto.hatenablog.com

id:INVADED イド:インヴェイデッド

とにかく話が分かりづらい。頑張って理解しようと思えるほど面白いとも思えなかったし、自分に合っていない作品だったのかも。…まあ、薄々分かってたけど。
独創的な設定に見合う中身だったとはどうしても思えないんだよなあ。飛鳥井木記がミヅハノメで、いつか救う人が来る、ってオチとして弱くない?後味が悪いぜ!(別作品)

ソマリと森の神様

世界観が良い。人間が迫害されている世界だけど、実は人間もかつて他種族を迫害していた、と。それでも、個人間のレベルにおいては親愛の情が生まれる。
6話辺りのウゾイ絡みのエピソードなんかはかなり良かったけど、あの最終話は結局、ゴーレムがソマリと最期まで一緒にいることを選んだってことですよね。
原作がまだ続いているなら仕方ないけど、あの後に待っているのは一種のバッドエンドな気がするんだよな…。あ、柴田理恵の演技はめっちゃ良かったです。

アイカツオンパレード!

あとで個別に書きたい。…ってフレンズの時にも書いて結構放置してたけど。


まだ配信が最後まで終わっていない作品も結構あるので、全部観終わったらもう一回更新することにしますかね。
総じて、ものすごく好みな作品はなかったけど、及第点以上の作品は多かったかな。冬クールで見たら、昨年以上一昨年以下といったところでしょうか。

『キラッとプリ☆チャン』第100話の "優しいウソ”


急に忙しくなってしまい、帰宅して泥のように眠る日々が続いていました。今週が3連休で良かった。しばらくは更新頻度が下がるかも…。
別にここも一部の友人以外、誰が見てるわけでもないだろ、という話なので、更に読んでくれている人が観ていなさそうなプリチャンの話をしていきたいと思います。
自分はプリチャン第2シーズンは超面白いアニメだと思っているので、何故観てないの??と言いたいくらいなのですが。今ならYoutubeで2期を無料配信してますよ!!


…とまあ、それは置いといて。今週配信された第100話「お願い、ダイヤモンドコーデ! 届け、私たちの思い!」を観て、色々思うところがあったので書き残しておこうかと。
感想を残すのは割と好きだけど、単話の感想を書こうと思うのは結構珍しく、前に書いたのがプリチャンの77話。まあ、それだけエモい…いや、えもいアニメだということなんですよね。


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第2シーズンの実質的な主人公である虹ノ咲だいあ(以下「虹ノ咲さん」)と、虹ノ咲さんの唯一の理解者であり、友達でもあった、バーチャルアイドルのだいあ。
だいあが虹ノ咲さんを支え、後押しして、77話でだいあの姿を借りてアイドルデビュー、89話で遂に虹ノ咲さん本人もデビューを果たす。両方今シーズンを象徴する名エピソードだと思います。


そして、虹ノ咲さんがみらいや他のプリチャンアイドルと仲良くなった結果、皮肉にも「唯一の理解者であり友達」だっただいあの居場所が奪われてしまった。
結果としてだいあは黒ギャル化してしまい、99話では虹ノ咲さんとみらいの絆を目の当たりにして黒いオーラの中に閉じこもってしまいましたね。
『フレンドパスワード』で「あなたが欲しいもの 全部あげるよ」と歌い、アイドルデビューして皆と友達になった虹ノ咲さん。
それに対し、「あなた(虹ノ咲さん)が欲しいもの 全部あげた」ことで、居場所を失ってしまっただいあ。観ていて、末恐ろしいアニメだな…と思っていました。


100話は、閉じこもってしまった黒だいあの元に、みらいと虹ノ咲さんが2人で乗り込み、新曲『MEMORIES FOR FUTURE』を披露。2人で説得して黒だいあが元に戻る。というものでした。
演出自体はとても感動的だったんですが、理屈で考えるとちょっと引っかかるところがあって。もしかして、これは考え方によってはとても残酷なことをしているのでは?という。
つまり、「虹ノ咲さんを後押ししたことで、唯一の理解者という立場が奪われた」だいあに、言うなれば、居場所を奪った張本人であるみらいと、虹ノ咲さんとのライブを見せつける。
語弊を恐れずにざっくり言えば、元カノと別れて落ち込んでいたら、元カノが今の彼氏を連れてきて幸せアピールをしてくるようなものではないか。いや、心折れるでしょ、と。


実際、新曲を歌ったことで、その力で浄化されてハッピーエンド!…なんて展開になるはずもなく。
曲を聴いただいあは「だいあの友達になるために生まれたんだよん」「でも、もうだいあには本当の友達がたくさん出来ちゃったんだよん」「だいあはもう必要ないんだよん」*1
…と、悲痛な胸の内を吐露するわけですよ。辛い。「そこにいるのにここにいない」をキャッチコピーにしていただいあが、そこ(虹ノ咲さんの隣)にいられないという悲劇。


それに対し、みらいは「確かにだいあちゃんと触れ合えないかもしれない。でも、心は触れ合えるよ」と、
虹ノ咲さんは「だいあは皆と一緒にプリチャンしてきたじゃない。プリチャンで心がつながったなら、だいあは友達だよ」と伝え、黒だいあが元に戻る。


どう表現するべきか難しいのですが、この2人のセリフだけで元に戻るのは、ちょっと軽いのではないか。だいあの苦悩は、本来もっと根が深いところにあったのではないか。
事実としては、「一緒にプリチャンしてきた」けど、だいあは自分の存在意義が希薄になっていくことに耐えきれなくなってしまったわけで。慰めでしかないのでは、と思わなくはない。


でも、結果として黒だいあは元に戻った。それほど、だいあにとって、皆と一緒にプリチャンをしてきた今までの積み重ねは価値のあるものだった、ということなんですよね。
本当に「心がつながったら友達」なのか?と考えると、そうではないかもしれない。それでも、それを信ずるに足るだけの経験を、だいあはプリチャンアイドルたちと重ねてきた。
そもそも、本質を全て詳らかにし、真実に気づくことだけが正解ではない。桃山みらいというキャラクターはむしろ、適切な距離感を保った上で、他人を丸ごと愛せる主人公だと思っています。
だからこそ、みらいと虹ノ咲さんの「優しいウソ」が、だいあを救ったのであれば、それは決して悪いことではないのではないか。自分はそういう風に受け止めました。



…さて、そんなこんなで色々と書きたくなるくらい面白いエピソードだったのですが、公式サイトの次回予告を見てみたら

第101話「だいあが守る! みんなのプリ☆チャン! だもん!」
だいあを救出した一行だったが、こっそりと逃げたバグッ虫の1匹がプリ☆チャン衛星を乗っ取り、なんとキラ宿に向かって落下をはじめる。
食い止めようとするめが姉ぇとだいあだったが、バグッ虫が衛星のセキュリティを乗っ取ったことで、ヴァーチャルアイドルであるだいあですら近づけなくなってしまった。
プリ☆チャンアイドル達はキラ宿の危機を回避できるのか!?


なんで急に逆シャアアルマゲドンみたいな展開になっているのか…。フェニックス仮面もそうですけど、真面目な話もギャグもどっちも面白い、懐の深さが魅力なんですよね。
第3シーズンがどう展開していくのか、これからも目が離せない。引き続き毎週の配信を楽しみにしようと思います。プリチャンの行く末を見届けるまでは頑張って生きねば。

*1:このセリフ内の「だいあ」は虹ノ咲さんのことです、念のため

ちっちゃな雪使いシュガー ★★★★★★★★☆☆


一昨日、dアニメストアの新規配信作品一覧を眺めていたら、ラインナップにこれを見つけました。
アニメファンの間で人気があることは知っていたのですが、本編に触れる機会がなく。どうせ一日部屋にいるし…と10時間くらいぶっ続けで、2クールを1日で観終えました(
主題歌の『Sugar Baby Love』は昔から大好きでよく聴いてたんですけどね(むしろ、当時はカバー曲のカバー曲だということを知らなかった)。

暖かな春の風
まばゆい夏の日差し
物憂げな秋の夕焼け雲
軽やかに舞う冬の雪......


四季によって、色とりどりの顔を見せる自然の風景。
実は、それらは「季節使い」と呼ばれる妖精たちが司っているのです。


風を操る「風使い」
太陽の日差しを操る「太陽使い」
雨を操る「雨使い」
そして、雪を操る「雪使い」など......


みんな、自然現象を自由に操ることが出来る妖精の一種なのです。


見習い「季節使い」たちは
早く一人前になるために一生懸命勉強しています。
妖精の中でもっとも難しい職業である「季節使い」を目指す彼らは
修行の一環として、人間界で暮らしながら
「きらめき」を探し、『魔法の花』を育てなくてはなりません。
しかしそんな彼らを人間たちは誰も知りません。
人間は彼らの姿を見ることが出来ないのです。


そんな見習い「季節使い」たちが
人間のサガたちが住む街にやってきました。


公式サイトのあらすじを引用。ミューレンブルクに住む11歳の少女・サガが、ある日、自分にしか見えない妖精・シュガーと出会う、というもの。
設定は引用した通りなんですが、シュガーや仲間の妖精見習いたちが、「きらめき」を探して魔法の花を育てる、というのが大まかな話の流れになっています。
面白いのが、「きらめき」とは何か?という点について、最後まで作中で明言されないところ。それでも、観ていれば何となく分かるような構造になっているんですよね。


サガは、ピアニストの母親を3年前に交通事故で亡くし、祖母と暮らしている、という設定で、この設定が最初から最後までストーリーに深く絡んでくる。
母親の楽譜にシュガーが文字を書いてしまって喧嘩したり、形見のピアノがクラスメイトのグレタの家に売られてしまったり…。
優等生であろうとするサガは、実際に優秀なんですが、一方で自分を追い詰めすぎる傾向があって、しばしば(主にシュガーと)衝突していましたね。
最終的に、亡き母への執着から良い意味で解放されたのは綺麗な終わり方でしたね。シュガーとの別れは悲しかったけど、前向きなエンドだった。


全編を通して、とても丁寧な作りで、とても深夜アニメとは思えなかったですね。NHK教育で放送できるのでは?結構訓話的なエピソードが多かったと思いますし。
キャラデザがコゲどんぼなので少しオタク臭いですが、それこそ『ぴたテン』とか日曜の朝にやってましたしね。キャラといえば、作画もかなり安定していたと思います。
反面、ものすごく劇的な展開、というものはあまりなかったので、ドラマ性を求める人には合わないかも。あと、劇伴もとても良い。お祭りの民族音楽っぽい曲とか好きです。
一つ欠点を挙げるとすれば、多分人間で言うと20歳くらいのジンジャーに言い寄る長老様がめっちゃキモかったことくらいかな…。下手したら孫くらい年離れてるし、犯罪だろ…。


今だとなかなか聴けないような時代を感じるキャストも良かった。やっぱり水橋かおりさん好きだなあ。石毛佐和さん、オタク黎明期によく聴いてたんだけど、今も活動してるんだろうか…。
川上とも子さんが逝去された今となっては、シュガーにもう会えなくなったサガのように、もう聴けない声なんだよなあ、とか、最終回を見ながらそんなことを思いました。

天使のたまご ★★★★★★★☆☆☆

天使のたまご Blu-ray

天使のたまご Blu-ray

  • 発売日: 2013/08/21
  • メディア: Blu-ray


こんばん天。「天使のたまご」といえば「あなたのハートにエンジェルビーム」です。受験勉強のお供だったなあ。てか、まだ放送してるのすごいよね。
なぜかdアニメストアに2007年の「由衣がサンタに着替えたら…」があったので今観てるんですけど、季節柄とはいえ、開幕『恋の天使 舞い降りて』は神すぎませんか??イントロで死ぬやつ。
この時代の曲だったら全部分かるんだけど、就職してからはご無沙汰になってしまったなあ。『ラブリ♡エブリデイ』、あの頃は狂ったみたいにリピート再生してたんだよな…。


…ではなくて。押井守監督の『天使のたまご』を観ました。難解で有名、という話だけ知っていたので、どんなもんなのかな?と思って。
1985年に劇場公開、根津甚八が出演、難解な内容のため大コケ って連想クイズ、まだ出るんだろうか。ここ数年引いてないような気がするなあ…。


…難解というか、ストーリーらしきストーリーもない、キャラクターは少年と少女の2人しか出てこないしセリフもほとんどない。無音のシーンがやたら多い。想像を超えてましたね。
天野喜孝デザインの絵が動いていることにはすごく価値がある…というか、これ動く絵画鑑賞なんだよな。1分以上動かなくてセリフがないと放送事故か?と思うし。放送じゃないけど。
あと、たまごが割れてしまったことに気づいた時の少女の絶叫の声が大きすぎてびっくりしました。なんでも、退屈で寝てしまう人もあのシーンで起きるんだとか。確かにw


音楽もそれ単体では悪くないんですが、あまりに幻想的な世界観なので、音楽が大きく鳴ってるところはちょっと邪魔かなー、とか思ったり。逆に没入感が削がれてしまうというか…。
商業で自分の趣味を追求するとこうなるのか、ということが良く分かりました。「完成しないと意味がない」のもそうですけど「伝わらないと意味がない」んじゃないかなあ…。
雰囲気が好き、という人がいるのは分かるけど、オチは『ビューティフル・ドリーマー』の二番煎じって感じだし、正直弱いよなあ、とも。芸術枠ならまだ『オネアミスの翼』の方が好きかな。