適当な日常を綴る’

万年五月病患者が惰性で書き続けるブログ

キ上の空論#13 脳ミソぐちゃぐちゃの、あわわわーで、褐色の汁が垂れる。@シアタートラム

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その日、バイトを終えた大河内大和は、コンビニでデザートコーナーに立ちながら、今日が自分の誕生日だという事に気がついた。
31歳、フリーター、彼女なし。そろそろヤベェか?・・と考えたのも一瞬で、お目当てのシュークリームとイチゴミルクを買ってコンビニを出た。
その10分後、彼の人生はひっくり返る。アパートの自分の部屋の前に、いかにもな清楚系の服を着た女が立っていた。
女の名前は岡部天音。隣の部屋に引っ越してきたらしく、挨拶に来たのだった。天音は容姿端麗で、大和は一瞬で恋に落ちた。
こんな漫画みたいな出会い、都合良くいくわけねぇだろ・・と考えたのも一瞬で、31年間恋愛に無頓着だった自分への“神様からのプレゼント”だと思いありがたく恋に落ちた。
そうして大和は天音の部屋に盗聴器を仕掛けた。盗聴行為を繰り返す大和だったが、隣の部屋というのもあり、次第に天音との距離は縮まっていく・・・・・・
だが、2人にはお互いに言えない秘密があった・・。



これは、性の《癖(へき)》と
《壁(へき)》の話です。


昨年、池袋の劇場で『紺屋の明後日』を観て以来かな。こういうイベント自体がもう半年以上ぶりだったので、かなり楽しみにしていました。
申し込み開始時間がちょうど旅行中だったので、必死に旅先からスマホをポチポチして予約したのも良い思い出。…まあ、そんなわけで、飛行機と電車を乗り継ぎ、はるばる三軒茶屋まで。
席は3列目でしたが、最前列が感染対策で空いていたので実質2列目。やはりこれくらい近いと見やすいし、絶対演劇は前の席を確保するに限るなあ、と改めて思いました。
そういえば、このタイトルだけ見て、「…サスペンスもの?」とか思ってたのですが、スプラッターな要素はなくて一安心。


大和と、天音と、そしてシャイン先輩と。この3人は結構強烈ではありましたが、人間、誰しも、いくら親しくても他人には言えない秘密はありますよね。
カミングアウトした時にそれを受け入れてくれる人がいるって、結構運が良いというか、すごい偶然な気がして。天音にしても、当時の池ちゃんにしてもそうですが。
それこそ、大和はもし受け入れられなければ、主任みたいにキモいストーカーみたいになっていたはずなわけで…。登場人物がみんなギリギリのところで生きているように感じました。
「そっちかー!」とか、「私の彼氏ですわあ~~~!」とか、「穴のサイズが小さいけど主任が短小だから相性が良い」とか、結構いろんなところで笑わせてもらいました。
一方で、終盤の大和と天音の独白とか、リョウちゃんの悲痛な叫びとか、熱量に圧倒されることもしばしばで。不器用な人々の不思議な日常を楽しませてもらいました。


一応声優ファンなので、黒沢さんを観に来たつもりだったのが、ヒロインを演じていた小島さんがチャーミングで、つい目が行ってしまった。オタクはみんな黒髪ロング清楚系が好き。
黒沢さんも、アニメでは絶対に観られないようなセリフと演技で、やっぱり来てよかったなー、と思いました。来月のミュージカルも楽しみ。


そして、規制退場を始め、感染対策にも留意されていたのも好印象。厳しい時期だとは思いますけど、また機会があれば…というか、次の配信も観るつもりです。
こういう「非日常」感、長らく味わっていなかったので、かなり満足度が高かった。こういう時だけは、関東に住んでいる人が羨ましい…。