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明朗・潑溂・無邪気なブログ

戦場のメリークリスマス ★★★★★★★★☆☆

ゴールデンウィークも終わりですね。…とはいえカレンダー通りだったので、飛び石連休が連続してあっただけ、という感じでしたが。今日もちょっと仕事だったし。
視聴が溜まっていたアニメ群も追いつき、ひとまず短編含んでクール25本で確定しそうです。今期は久しぶりに豊作クールかも。最新話をすぐチェックしたくなる作品が2桁はあるし。
数年前なら放送中の作品を追いつつ、過去作も意欲的に観ていたことを考えると、キャパシティの減少を感じますね。アニメ一辺倒でなくなったといったほうが正確かもしれませんが。


日本軍捕虜収容所を舞台にして、日本軍人と英国人捕虜との複雑な関係を豪華キャストで描いた大ヒット作。
1942年、ジャワの日本軍俘虜収容所。まだ夜が明けきらない薄闇の中、日本軍軍曹ハラは英国軍中佐ロレンスを叩き起こす。


アマプラのおすすめにあがってきたので、しばらくぶりに大島渚監督映画。有名なテーマ曲がいつ流れるのかと思ってたら冒頭だった。


戦争映画ながら戦闘シーンがないという異色の作品でしたが、戦時下の異常な人間性や、日英の価値観の違いが印象的に描き出されていました。
観ていて思い出したのはベネディクトの『菊と刀』。過度に体面を重んじる日本人は、外国人から見ると理解不能だと。現代の日本人から見てもおかしいですけど。


あとは同性愛を描いた作品でもあるんでしょうけど、デヴィッド・ボウイ坂本龍一の顔が耽美系なので汚さはなかったかな。むしろ異常な環境化での愛情といったほうが近そうだし。
北野武の演技も別に上手くないんだけどだからこそハマってるし、ヘタウマってやつなのかな。ラストシーンの笑顔はかなり強烈に印象に残りました。


問題点としては、英語は字幕があったのでよかったけど、日本語の滑舌が悪すぎてセリフが全然聞き取れなかったこと。むしろ日本語にも字幕を振ってほしかった。
展開がちょっと分かりにくい上に冗長かなとも思いましたが、ラストシーンが良かったので、終わり良ければ全て良し、ということで。