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公開初週なのに客が映画館に5%しか入っていないとネットサーフィンで知ったので、どんなもんなのかな、と思ってネトフリで観てみることに。
ネトフリは加入して1週間でタイバニの新作配信分を観終えてしまいましたが、せっかくだし1ヶ月は利用していきたいと思ってたので丁度良かった。
まず、圧倒的な映像美がこの作品最大のストロングポイントではないでしょうか。特にパルクールシーンの躍動感。流石『進撃の巨人』のWIT STUDIOだなと感心しました。
『天気の子』を彷彿とさせるような世界観だった分、新海作品の作画と無意識に比較してしまって、アレに比べたら一段落ちる気はしますが、それでも最高レベルと言っていいかと。
要所要所でキャラクターがアップになる時に絵のタッチが小畑健チックになる演出も、映像美という点ではインパクトあったと思いますが、機能していたのかと考えるとよく分からないな(
反面、ストーリーというか設定はちょっと甘かったですね。『人魚姫』をオマージュした悲恋がやりたい、というコンセプトが先走りすぎて、肉付けが足りていなかったような。
人魚姫ということで、「歌」がキーの1つになっているのに、劇中歌が弱かったのもマイナスかな。やっぱりそう考えると『君の名は。』とか『天気の子』はすごかったんだなと思います。
芸能人キャスティングについては、志尊淳はあまり違和感はなく、りりあ。って誰?とか思いつつも、寡黙なキャラだったのでヒロインもそこまで悪くはなかったですね。
ただ、サブヒロインの広瀬アリスはちょっと浮いてたかな…。演技が下手というわけではないんですけど、絵が結構アニメアニメしてる(?)ので合ってないように感じました。
総評すると、映像美が素晴らしいので映画館で観た方が良い作品である反面、ストーリーは薄めなのでわざわざ映画館まで観に行かなくても…というアンビバレンスな作品。
観て後悔したとまでは言いませんが、自分はこういう雰囲気アニメは苦手寄りなので少しバイアスはあるかも。それでも惹きつけられるだけの映像美はありましたけどね。
他の人の感想を読んでいたら「ガワは綺麗だけど、お話の中身が何もないから『バブル』だったのか」みたいな身も蓋もないものを見つけて、申し訳ないけど笑ってしまいました。