適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険 ★★★★★★★★☆☆

南極から流れてきた大氷山で、のび太が見つけた不思議なリング。どうやら10万年前から氷づけにされているようだ。
「10万年前の南極に行って、落とし主を探しだそう!」ぶあつい氷の下には、大いなる謎が眠っていた。
地球の危機を救う、勇気と友情の大冒険がいま始まる!

フォロワーが「オリジナルの新ドラの中だと良作」と言っていたので、試しに観てみることに。
のぶ代ドラ世代なので、新ドラの映画って日本誕生のリメイクしか観たことなかったんですよね。あれは良リメイクだと思いましたが。


スノーボールアース仮説やカンブリア大爆発等々、子供の知的好奇心を刺激するに十分な用語が出てくる上にタイムスリップモノ。結構真面目なSF作品でしたね。
南極の描写にも力が入っていたし、劇伴もかなり秀逸。世界観がよく作り込まれていたのは高評価ポイントかな。モフスケの伏線は…まあ、結構分かりやすかったですね(


逆に気になったのは、南極推しが過ぎるので若干ダレるな、という点。舞台が中盤からはほぼ動かない。そして良くも悪くも明確な「敵」がいないのでちょっと緊張感に欠ける。
ゲストキャラとの交流もあっさり気味なので、人間ドラマ的には割と薄味だったのも残念。「南極」というコンセプトを全面に押し出しているのは良いと思うので、ここは好みの問題か。
あと、某ジブリ作品を彷彿とさせるな…と思いながら観ていたけど、結構同じ感想が多いみたいですね。というか監督がジブリ出身らしい。それなら納得だなあ。


クレヨンしんちゃん』みたいに明確に大人を狙い撃ちしてるタイプのあからさまな感動作品ではなかったけれど、『ドラえもん』にそういうベクトルを求めるのは違うかな。
多分、自分が子供の頃に観たら、もっとワクワクして楽しめたのではないだろうか。10歳くらいまでは映画館に観に行ってた気がするんですけどね。