適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

シェルブールの雨傘 ★★★★★★★★★☆

フランスの港町シェルブールで、ささやかだけれど美しい恋を育む自動車修理工の若者ギイと傘屋の少女ジュヌヴィエーヴ。
恋に恋する年頃のジュヌヴィエーヴに未亡人の母エムリー夫人は心配顔。
だがある日、アルジェリア戦争の徴集礼状がギィに届き、二人は離れ離れとなってしまい―。


名前だけは知っている名作フランス映画。芸能一問多答知識でミュージカル映画なのは知ってたけど、普通のセリフが一切ない全編ミュージカル映画だとは知らなかった。
序盤は若者2人のナイーヴな恋愛模様が続いて「あんまりハマらないな…」と思いながら観ていましたが、ストーリーが進むにつれてどんどん引き込まれていきました。


多分、もっと若い頃、10年や15年前に観たら、ジュヌヴェイエーヴを薄情だと思い、ラストシーンが細やかなギィの復讐に見えていたかもしれない。
でも、今観て思うのは、母と2人で日々の生活もままならない状況で、その上身重。そんな時、資産家に見初められた。ジュヌヴェイエーヴの選択を一方的に責めることはできないなあ。
「恋愛」という言葉はあるけど、「恋」と「愛」は違う概念なんだよな…と再認識してしまった。恋愛においては、当人たちの気持ちと同じか、それ以上にタイミングが大事になることもある。


また、今回の破局の根本原因が徴兵であることから、反戦映画でもあるんでしょうね。悲恋と戦争を絡めるのは上手いやり方だと思いました。
最初の1時間はなんてことない若気の至りを描いた映画だけど、ラスト30分の情緒、余韻は圧巻。時代を超えた名作ですね。気まぐれに観てよかったです。


…さて、全然関係ないのですが、実家から「代わりに誕生日ケーキ食べとくね^^」みたいな謎のLINEが来て、どういうことやねん…ってなりました。
雨で出かける意欲が削がれてダラダラしていましたが、昼過ぎに雨が上がったタイミングで近所の100円ショップに行き、ケーキ型を買ってきました。



そして、先ほどチーズケーキが焼き上がったところです。今から粗熱を取ってから冷蔵庫で一晩冷やすので、食べるのは明日になるかな。これが誕生日ケーキということで。
家で動画を観るだけの日々だと自堕落になりやすいので、最近は色々なことを試していますが、どれも概ね楽しんでいます。工夫して面白おかしく生きていかないとですね。