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アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~



©BNP/AIKATSU 10TH STORY


不意にネタバレを踏むのを避けるために、公開初週に早速観に行ってきました。珍しく、うちの県でも上映館があって助かりました。女児アニメ扱いだからかな?
これもネタバレ防止の一環で、特に情報収集していなかったので、パンフレットを買おうとしたら4,000円もして驚き。帰りの電車代がなくなったのでお金を下ろす羽目に。
まあ、このパンフレットの情報量エグかったので、お金を出した分の価値はあったんですが。都市部では売り切れているところもあったらしく、珍しく田舎でよかったな、と。
流石に10年前のアニメの続編というだけあって、子供はほとんどおらず、客のメイン層は自分と同年代くらいでした。というか、あんまり客がいなかった。この辺は女児(広義)少ないのかな?


本編は3部構成で、1部は去年『アイカツプラネット!』と併映されていたものと同じ。2回目なのにしんみりしてしまう。思い出補正が強いからだろうか…。
驚いたのは2部で、てっきり卒業ライブが観られるのかと思っていたらダイジェストで飛ばされ、成人したいちご達が描かれるという、『映画ゆるキャン△』的展開。
いちごと蘭が同棲していて、そこにみんなが鍋を食べに来るという、劇場版らしからぬ日常エピソード。…いや、これも「何てコトない毎日」の1つなのか。
それにしても、みんなめっちゃ酒飲むのが面白かったな。ユリカ様とか完全に悪い飲み方してるし。長身イケメンと化していたらいちにも驚きました。声は瀬戸さんだったけど。
みんなが帰ったあとも更にカクテルを飲むいちごと蘭、どう考えても20代前半の風格ではない。元からいちごの精神年齢は高かったと思うけど、老成の域かもしれない。


3部は待望?のライブ。時系列が急に戻って、ソレイユの3人が聴いていた音楽が卒業ライブの『MY STARWAY』だったのは結構技巧的な構成だったように思います。
パンフレットにも「当時ファンだった女の子が10年後に観てくれることを想定」みたいなことが書かれていて、だから子供向け作品よりも少し複雑にしたとのこと。
何の曲をやるのかなー、と思っていたところに『Signalize!』のイントロが耳に飛び込んできた衝撃。卒業ライブにしれっと混ざってるOGがいた気がするけどご愛嬌か。
ルミナスの曲は聞き覚えなかったから忘れてるだけかと思ったけど普通に新曲だった。あかり世代をフィーチャーした映画とかも作れるのではないでしょうか(キリがない)


…で、タイトルにもなっている『MY STARWAY』。歌詞が良すぎてズルいですよね。10年後から見た、『Signalize!』へのアンサーソング
同時に、再会を誓ったソレイユの歌でもある。あの若さであれだけのバイタリティと向上心を持ち続けている3人を見ていたら、漫然と生きているのが申し訳なくなる(
そして、泣かせにきているとしか思えない、この曲のラスト。『アイカツ!』という作品の骨子が「バトンタッチ」であり「SHINING LINE*」であることを再確認しました。


10年前当時観ていた女の子たちがメインターゲットである、ということで、まさにその子たちが大学進学や就職など、いちごたちと同じような人生の岐路に立っているわけですよね。
そんな視聴者たちに、夢を追い続け、一つずつ人生のステージを進めながら、日々を暮らしているいちご達を見せるのは、強烈な応援メッセージになる。良いコンセプトだと思いました。
恥ずかしながら、自分の中では割ともう初代シリーズは完結した認識だったのですが、いちご達は昔も、今も、未来も、SHINING LINEを繋いでいく。永遠性を感じたなあ。


そんな感じで、懐古老人向けではなく、若者たちが「未来向きの今」を感じられるような前向きなファンムービーだったと思います。やはり素晴らしいシリーズですね。
しかし、『カレンダーガール』、また聴きたかったな…。別作品だけど、人生の辛い時期に励まされた曲が田中秀和氏の楽曲なんですよね。ホンマ、ボケナスがよ…。