適当な日常を綴る’

明朗・潑溂・無邪気なブログ

名前探しの放課後

フィットボクシング、音楽とか運動メニューの開放遅くない?と思って調べたら、普通に解放条件をメニューから確認できることに数ヶ月して今更気づく。
早速音楽もメニューも全開放しました。『Sandstorm』で金本になった気分になるか、『It's My Life』できんに君になった気分になるのがお気に入りです。
ボイスも、ずっとはやみんにしてて流石に飽きてきたので、とりあえず日替わりで女性キャラを試していこうかな。無駄にボイスのトロコン要素があるのなんなんだ。


依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ1つの記憶。
いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」2人はその「誰か」を探し始める。


同級生の誰かが自殺するのを止める…という話。…表向きは。エピローグに書かれた種明かしを読んで「そういうことだったのかー!」って夜中に一人で呟いてしまった。
正直、自殺者が誰なのか?という謎の部分はいつも以上に力技すぎて、「これでバレないの、みんなプロ並の演技力じゃない?」って思ってしまいましたが。騙されたわ。
辻村深月作品、読んでいると「なんか違和感あるな…」というシーンが出てきて、読み進めていると、そこが重要な伏線になっていることが多い。今作もそうでしたね。バイクの免許とか。
仕掛けに関係のないところだと「1番になれないなら努力しない」気持ち、分かるなあ…。人が誰しも持ったことがあるであろう悩みの描写が上手すぎる。どうやって書いてるんだろう。


しかし『ぼくのメジャースプーン』との繋がりを実感したあの瞬間の興奮、なかなか貴重な読書体験だったし、このアハ体験ができただけでも、今作を読んでよかったと思います。
『スロウハイツ』『凍りのくじら』『子どもたちは夜と遊ぶ』のキャラも登場するし、集大成感がありましたね。『パワポケ』シリーズで言うと『11』ですね(誰にも伝わらない例え)