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五等分の花嫁

五等分の花嫁(1) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(1) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(2) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(2) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(3) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(3) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(4) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(4) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(5) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(5) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(6) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(6) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(7) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(7) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(8) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(8) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(9) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(9) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(10) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(10) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(11) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(11) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(12) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(12) (講談社コミックス)


勧められたので、週末に小倉のネカフェに泊まった時に一気に読みました。読み終わったら深夜になっていた。
春にアニメは観たんですが、知り合いの間でやたら流行っていたので、気になってはいたんですよね。近所のゲオではいつ行ってもレンタルされてて…。


確かに、評判になるだけあって面白かったですね。読んでいて、ラブコメとしての質が単純に高い作品だと感じました。
オタク向け作品のテンプレだと、すぐに主人公に惚れたり、ノルマのようにお色気シーンが挿入されたり、例の「キムチ」に代表されるようなすれ違いネタを多用したり。
そういうのがあるあるだと思うんですけど、この作品はどれも当てはまらない。主人公も嫌味のないキャラクターだし、安易にお色気に頼らないし、はぐらかしもしない。


加えて、5人いるヒロインがそれぞれ魅力的なのも大きい…というか、こういう作品では一番大事なところですよね。
週刊だと待たされてやきもきしそうですけど、各ヒロイン個別の話数を全員分設けるというのは斬新だと思いました。ギャルゲならともかく、アニメや漫画では難しいはずなのに。


また、テコ入れに転校生とか先輩後輩とか、新キャラが参戦してくるのもありがちなパターンですが、それもなく、最初の五人で勝負している。
これは物語の結末を5人の誰かとの結婚だ、と序盤から提示しているからこそできることだと思うので、そういう意味では伏線の張り方が巧妙な作品ですよね。
幼少時代に会った女の子は果たして誰なのか、という謎にしても、実は一人じゃなかったり。後半で明かされる設定にいちいち驚かされました。
ブコメ的に破壊力の高いシーンの数々もですけど、個人的には「ドメスティックバイオレンス肉まんおばけ」の語感が良すぎてネカフェの個室で声出して笑いそうになりました(



…さて、この漫画を読んだ人はほぼ皆やっている(偏見)「5人のヒロインのうち、誰が好き?」という話題についても書いていきましょう。この話題、一度混ざってみたかったんだよな。


kaitopoketto.hatenablog.com


以前、暇な時に書いた、自分がラブコメものでどういうヒロインを好きになる傾向があるか?という記事。
キモいので別に読まなくていいんですけど、要約すると、傾向としてはサブヒロインが好きなんですよね。
主役級ではないけども、一途で、でも、どこか報われなさそうなところに惹かれる。負けヒロインの美学、とでも言いましょうか。


…で、そういう嗜好でこの作品を見た時に、頭一つ抜けて魅力的なのは、次女・二乃だと思いました。この暴走機関車、めっちゃ可愛い。
最初に主人公を拒絶していたのは、他の姉妹を大切に想っていたからこそで、気持ちを自覚してからは正々堂々と猛アタック。女子力も高い。
恋敵が実の姉妹という設定だからこそ、他の4人への気遣いはかなり難しいはずで、そこを誤魔化さない二乃はとてもポイントが高いですね。
「残念だったわね」みたいな、破壊力が高いシーンを挙げるまでもなく、単純に、1人のキャラクターとしてとても好きなんですよね。
ですが正直、読んでいて、ものすごく負けヒロイン臭がするのも事実。そこも含めて好きなんですけど。こういう根が優しいキャラは多分勝てない。


…それなら結局、最後に誰と結ばれるのか?という話。もう連載分では単行本よりかなり進んでるし、既に誰かとくっついてるのかもしれないけど、読んでないし予想だけしてみよう。
まず、一花と二乃はないかな、と思うんですよね。一花が作中でとった行動のことを思うと、最後にフラれてようやく帳尻が合うと思うし、そういう役回りでしょう。
二乃は上で書いた通り、かなり負けヒロイン感が強いし、それ以前に、これで結論が二乃だったら、昔の因縁とかの伏線色々出した意味ある?という気もしてしまうので。


では三玖か。上2人よりは可能性あると思うんですけどね。多分一番人気のヒロインだし、最初に心を開いたキャラでもあるし。自分も二乃の次を選ぶなら三玖かな。
…でも、東城綾も小野寺小咲も最後には選ばれなかったわけで、そっちの系譜なんじゃないかな、という予感もしつつ。多分ここに落ち着くと一番丸そうではある。


残りの四葉と五月ですが、この2人は割と可能性高いかな、という気がしています。四葉は思い出の女の子であり、また転校絡みの過去もあり、手札が強い。
伏線を張り巡らしてきたこの作品の申し子、とも言うべき四葉に収束するのは、物語の要請としては納得できると思うんですけど、感情ではイマイチ納得できないかも。
背負ってきた業が深い分、可哀想という気持ちが先に立って、ヒロインとしてあまり見られなかったのもあるかな。次女三女が強すぎただけか。
五月は立ち位置が独特で、恋愛対象というよりパートナーというか、言い方を変えると正妻ポジションだと感じるので。夢が教師というのも相性良さそう。
あと、物語の最初に出会ったヒロインに帰ってくるのは綺麗かな、というのもあり。強めのエピソードには乏しいですが、絶対まだ隠し持ってるからな…。


…とまあ、色々書いたんですけど、設定を巧みに活かした先の読めない展開、個別ルートとも言うべき個々への尺の取り方、そこから生まれる各ヒロインの魅力。
楽しく読めたので、勧めてもらってありがたかったですね。次巻は来年の始めくらいに出るかも、と言われたし、Kindleで買うことにしましょうか。